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コロナ禍で人に会う機会が増えた

コロナ禍において世間では、「家族や友人に会えない」との嘆きをよく聞くようになりましたが、私にとっては今回のコロナの影響で友人に会う機会が増えました。それは何故かと言いますと...

私は現在長野県松本市に居住地を置きながら、北アルプス周辺の山小屋、ホテル、旅館などを転々とする生活をしていますが、元々は埼玉県の出身で高校・大学は東京に通っていたため私の友人の大半は首都圏在住です。

しかし北アルプス界隈で暮らしていますと首都圏に出るのは時間と費用がかかり、宿泊業という職業も相まって休日もまとめてとれません。松本の会社員時代は、東京に日帰りで行って飲み会に参加して夜中に戻ってくることもありましたが、会社を辞め各地を転々とし始めてからは、なかなか東京に出向くことも減ってきました。

首都圏出身者が地方で働くデメリットの一つとして、これまでの友人や家族と離れ離れになることがあげられます。もちろんそんなことは気にしない方もいると思うのですが、私にとっては地方で働くことを決めるうえでの障害の一つでありました。


今回コロナ禍になって感染への懸念から、さらに首都圏へ出ることが難しくなったのですが、逆に「オンラインで繋がる」という機会が生まれました。


外出自粛が叫ばれた昨春、オンライン飲み会が流行し始め、大学時代の友人ともこの飲み会をする機会に恵まれました。これまでなら東京で行われる集まりに参加するのは難しく諦めることが多かったのですが、オンライン飲み会なら時間さえ合えば、どこにいても参加できます。

昨年の春以降からはゼミの集まりや部活などの集まりなど顔を出すことができ、大学卒業以来会っていない人にも会うことができました。

コロナが無ければオンライン飲み会が生まれることもなく、この先も流行することはなかったでしょう。コロナは何も悪影響だけを社会に与えたのではないと心底思いました。


コロナ禍が明けたらきっとその反動でオンラインではない、オフラインの飲み会に戻って、オンライン飲み会はまた影を潜めると思いますが、「そのような形式の飲み会もアリ」という感情が一度生まれたことは非常に意味があったと思っています。

例えばこれがきっかけとなって今後VRやARといった技術が進歩し、よりリアルにオンラインで出会うことができるようになった暁には、再び場所を選ばない飲み会が世間に選ばれる選択肢として出てくると考えています。

そんな世の中が訪れれば、首都圏の人が地方で働く上でのハードルの一つが消えて、もっと働く場所や住む場所の選択肢が増えるのではないでしょうか。

首都圏一極集中からもっと地方に分散して、日本全体でより暮らしやすくなる世の中になれば良いなと思っています。


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