尾瀬の山小屋へ
4月中旬、今年度の山小屋生活がスタートしました。
最初の行き先は日本を代表する高層湿原
尾瀬
まず山小屋の話をする前に
「尾瀬ってどんなところ?」
という話から。
尾瀬は群馬県、福島県、新潟県に跨る高層湿原です。大きく分けると尾瀬ヶ原と尾瀬沼という2ヶ所のスポットに分かれます。
群馬県側からですと最寄りの駅は沼田駅、
駅から尾瀬ヶ原の入口までバスで1時間40分くらい
あるいは上越新幹線の上毛高原駅からバスで2時間くらいです。
福島県側からですと最寄り駅は会津高原尾瀬口駅、駅から尾瀬沼の入口までバスで2時間くらいです。
他にもいくつかアクセス方法はありますが、
いずれも駅から2時間以上と山奥だけあり、
それなりに遠いです。
さてそんな尾瀬はどれくらいの知名度があるのでしょうか?
実は名前は聞いたことがあっても行ったことがない方も多いんじゃないか?
と個人的に思っています。
私の尾瀬との最初の出会いは学校の音楽の授業、
恐らく誰もが一度は歌うであろう、
『夏の思い出』の歌詞に出てきました。
これが私の最初の尾瀬。
恐らく多くの方が学校の授業で一度は耳にしていると思います。
私自身、この時は音楽の先生の簡単な説明で
あまり印象に残ってはいませんでした。
(余談ですが歌詞に出てくる「水芭蕉の花が〜」の水芭蕉が咲くのは5〜6月、「夏の思い出」と言っても旧暦の夏なんですね)
その後、私が実際の尾瀬を目にしたのは中学校の林間学校、
尾瀬の大部分は湿原になっており、
その湿原に踏み入れることなく歩けるように、木道が張り巡らされています。
そのため中学生でも安全に歩くことができます。
「木道から落ちるなよ!」先生に何度も釘を刺された記憶があります。
結局数人がわざと落ちるのですが…
中学生でも歩くことができるので、一般的な大人はもちろん歩くことができるでしょう。
一方で湿原の周囲には燧ヶ岳や至仏山といった日本百名山もあるため、登山や山スキーで訪れる方も多くいます。
このように尾瀬は登山者に限らず、多くの方が自然に触れられる場所です。
そして尾瀬の中には複数の山小屋があります。
尾瀬の湿原の近くには道路は通じていないため、いわゆる旅館やホテルではなく山小屋。
電気が通っているのは一部のみで多くの山小屋が発電機を利用し、
物資の輸送はヘリコプターや歩荷さんという荷物を背負って歩く方が担っています。
電波はソフトバンクは圏外であったり、
一般的な観光地と雰囲気は異なります。
そんな場所にある山小屋の生活、そして尾瀬の紹介を次回の記事からしばらくの間、
綴っていきたいと思います。
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