見出し画像

最寄りのバス停から徒歩10時間のカフェ

山に登る楽しみは登山者それぞれあって、
景色はもちろん、写真だったり、山の上で飲むビールだったり。


その中で私が好きなのは山小屋でお茶すること。
景色を眺めながらコーヒーをいただく、天気が悪ければ本でも読みながら寛ぐ。ちょうど電波もないのでスマホを見ることもなく読書に集中できます。

元々山小屋の人間はコーヒー好きが多いので、ただのインスタントコーヒーではなくて、豆からこだわっている所も多いです。

私の山小屋も下界のとある喫茶店からいただいていますし、系列の小屋では支配人自ら焙煎しています。

さらに最近の山小屋は手作りケーキがあったり、冷凍のケーキをヘリコプターで上げている所もあるので、本格的なカフェ気分が味わえるのです。

中でも私の好きなカフェ(山小屋)は北アルプスでも奥地、最寄りのバス停から徒歩10時間の所にあります(個人差あります)
周りは全て山、下界の光は一切届かない奥地です。

周りには槍ヶ岳をはじめとする名立たる名峰たち、サイフォンでいれてくれるコーヒー(昨年からドリップになってしまいましたが)、山小屋なのにお洒落な音楽が流れているなど、私が滞在してきた中でも最高の空間です。

中目黒のスタバ(なんとかロースタリー)に並ぶくらいなら、10時間かけてでもこっちに来ます。

雄大な景色の中でコーヒーを飲むために山に登る、そんな楽しみ方がもっと広まってもいいんじゃないかな、と思っています。



少し話は変わりますが、今年も山小屋に入ることにしました。

というのも標高2600mの仲居というユーザー名を名乗っていますが、毎年山小屋の勤務終了時には来年また来るかどうかは決めかねています。

山小屋を季節バイトではなく、社員として「仕事」にするのは難しいと思っていて、いつかは卒業するつもりではいます。(いつか、そのようなテーマの記事を発信することがあるかもしれませんが、ひとまず置いておきます)

しかし今年に関しては昨年がコロナ等々で不完全燃焼だっただけに、このまま卒業したら悔いが残りそうだということで決断しました。

このコロナがまた落ち着いてくればよいのですが、先は読めませんね。

運営の仕方も昨年以上に考えることになりそうですが、健康な体を維持しつつ、夏まで準備していくことになりそうです。

つの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?