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生涯やりたいことがたくさんあって自由に行きたい場所に行ける人

子育てと親の介護の現場では多分似たような現象を見るのだとおもうのですよ。子供と老人を一緒にするなと言われそうだけど、
なんていうのか、人間はめっちゃ歳をとると子供の思考に戻る。
これは認知症の子供返りとかいうのとはまた別の話し(のつもり)なんですが、ワタシは専門家でも何でもないので専門的知識や意味も何も知りませんのでね単に勝手な意見ですが、要するに脳が衰えていくから思考も単純になり雑になっていくのだろうなという話し。

よく急にすぐ怒ったり、相手を小ばかにしたり、思ったことをすぐに言葉に出して相手を傷つけたり、これ全部同じ行動なんですが老人あるあるですよね、数年前までまだ社会人だったころには、少なくとも家族以外の他人にそんな直球で怒鳴ったり傷つけたりするようなことは、大人ならほぼほぼ無かったはずですよ、多分。
社会人であればだいたいの日本人はまずは一旦ちょっと考えるはず、なぜなら体裁と協調を重視するから。
それに相手から『イタい人』って見られたくないというのもあるかも。
でもよく考えたら、①急にすぐ怒ったり、②相手を小バカにしたり、③思ったことをすぐ言葉にしたり、3っつとも子供がよくやるやつですよ。
なんだけど、こちらとしてはそれが老人か子供かでは受け止め方が全然違う。
だって子供はまだ未熟者だから(腹が立つけど)仕方がないと受け止めるけど、これが老人ましてや実親だとしたら腹が立つし情けないし腹が立つ。(2回言った)
歳をとって身体も脳も衰えて、言うこともやることも雑になってしまったのだと考えるしかないわけです。
わるくちやぐちが言いたいのではないのですよ、決して。どうしてそうなっちゃうのかということを考えたら、こういう結論になったというただの意見ですからね、そこで自分はどうするのかということが大事。

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義父(89)の介助をするために近くへ越してきたわけなんですが、ちょくちょく「マジかー」と言いたくなるような思いもよらなかった現象を見るようになりましたよ。
先日、義父の家にあがりましたら、先に来ていた夫が義父の前でめっちゃ怒っていて、義父は怒られてすっかり小さくなってしまった場面に遭遇しました。
後で何があったのか夫に聞いてみたところ、義父のPCメールにいわゆる迷惑メールが届いたようで、その内容が悪質だったのか気に障ったのかわかりませんがそれに対して義父がブチ切れて憤慨し、メールに書いてあった電話番号へかけて相手が出るや否や怒鳴り散らしていたところに、夫が到着したらしいのです。

父「なんでこんなメールが来るんだ!訴えてやるからな!」(怒怒)

察した夫は直ぐに取り上げて電話を切り義父に怒ったのだと言います。
日頃から迷惑メールや電話は無視するようにと何度も何度も注意をしていたしそもそも頭が良く見識人だったので、まさか電話をかけて名乗った上怒鳴る行動に出るとは思いませんでした。
老人を狙ったものはこういう性質を知っているからなんでしょうね。
息子である夫もその日はガックリしていました。

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今日は義父の家で(家が旧い為)汚水管の点検のため業者さんを呼んでいたところ、屋外の汚水桝に異常があったので工事をすることになりまして、午後に業者さんが「いまから3時間水を流さないでもらいたいのでトイレとか大丈夫ですか?」と義父に尋ねたところ大丈夫だということで、工事が始まったのでした。
ワタシはこの場に居なかったので夫の話しによると、工事が8割くらい進んだところで、夫が屋外で業者さんの説明を聞いていると突然(大量ではない)水が汚水桝に流れてきたのだそうです。

夫「ちょっと!今水流した?まだ工事終わってないのに」
父「3時間過ぎたから手を洗ったんだ」

確かに、ほぼ3時間経過したとはいえですよ。
普通?一般的には工事中は業者さんに「終わりましたので水を流してもOKです」とかなんとか言われるまでは皆待つだろうと思うじゃないですか、3時間はだいたいの予定だろうと思うじゃないですか、義父にとっては3時間と言われれば3時間なのでしょう。
確かにこのあいだ、デイサービスの送迎車が5分早く迎えに来たら、「早すぎだ!」とデイサービスの運転手さんに怒鳴り散らしていて、たまたまその場に居合わせたのでお詫びを言うと、デイサービスの運転手さんは笑顔で爽やかに去って行きました。

このようにして、思考が単純化して行動が雑になっている老人の前でちょくちょくその息子がため息をつきながら介助している。

ちかごろ、スーパーや病院など老人に付き添っている家族の姿をよく見かけるようになった、というかこっちも同じ立場なので意識して見分けられるようになったのかもしれない。
それよりも、ひとりで買い物をしたり通院したり自由な高齢者はもっと多く見かける。
この差はほんと大きいなと感じますねー。

自分はどんな高齢者になってどんな暮らしがしたいのか、具体的に真面目に考えて遅くとも50代からそれに向かって準備し始めないといけないと思いました。
ワタシの母親それをミゴトに実現しているんですよねー。
30年後の自分を今想像して備えなければ、高齢者になってからでは今のような思考力も体力もきっと無くなるのでね。
社会やワカモノの足を引っ張るような高齢者にはなりたくないし、子供に嫌われて可愛くない老人になりたくない。
今以上にやりたいことがたくさんあって自由に行きたい場所に行ける、
『賢くて楽しい年寄りミニマリスト』になる予定です。

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