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どこかに行きたい衝動

どこかに行きたい衝動に駆られて起きたままベッドの中でいろんな場所を調べてみるんだけども、外の雨とか暑さとか時間とかお金とか準備の怠さとか色々なことを理由に結局やめてしまう。
結局どこにも行きたくない怠惰な部分のが大きくて、ベッドの中で過去のどこかの写真を眺めながらなんとなく時間が過ぎてしまう。

意外とそんな時間が嫌いでもない。
何かしたいと思う自分。どこかに行っていつも何かを見たいと思っている。そんな気持ちのまま自宅のベッドの中で過去の自分がどこかで見たいいところを見るのも悪くない。なんていうか、既視感に安心感があって、ベッドの中でぬくぬくと見るのにとてもあっていると思う。

それでもたまに、なぜ自分には思い立ってからパッと起きて、パッと用意して、パッと思いつくままどこかに行けないのだろうかと自分の瞬発力の無さに虚しくなることがある。これはもう性分なので仕方がないことだが。致し方ないと割り切ることもできないのが私の厄介なところだ。

かと思えば、急に思い立って、又は見つけてポーンッとどっかに行ってしまったりすることがある。謎だ。私の瞬発力はよくわからないタイミングで突然発作的に発揮される。こういうのはとても気分がいい。自分でもよく理解できないが、行くしかないという気持ちになり、思ったより無計画に軽く行くと決めて本当に軽く行ってしまう。だからこそなのか、ストレスフリーな状態でその非日常的な自分に気分良く付き合える。非日常な自分を楽しむことができる。いつもそれができればいいのに、できない自分に虚しくなるのかもしれない。
私がポーンと出かけるのは音楽を聴きに行くことに対してが多いかもしれない。食べに行くことにも稀に発揮される。行こう行こうと思ってもなかなか行かないのが美術館。音楽を聴くことも食べることも美術館やギャラリーへ行くことも全て好きなことであるのに、やはり美術を観に行くことが私の中で勉強しに行くという意識があるのか、コツコツとした努力が苦手すぎるのでどうもそこに外に出るという気力をあてることができない。

なかなかうまくいかない。
それが性分なのだから仕方がないのだけれども。


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