よりかかる

適切な距離が大切ってよく言うけど適切な距離を保つことって本当に大切なんだなと、最近になってようやく思うようになってきた。
その必要性を理解してきた。

今、近くにあるものと大切にしなきゃいけないものがちぐはぐになっている。
本当に私が近くに置いて大切にしたいものは何かわからなくなってしまった。
よく考えるためにも色んなものから離れたい。距離をとりたい。そう思うようになった。

これは遠ざけたいとはまた違って、適切な距離を測るために一度少し遠くに置いてみる、離れてみるという作業が必要な様に思うからだ。

思っているより、きっと私は必要とされていない。
これは悲しいことじゃなくて、当たり前のことなのだ。人は近くにあると必要と勘違いしてしまう。だから逆に言えば離れても大丈夫なんだと思う。私がそばにいたから、ただ寄りかかりやすかっただけの人がいっぱいいるはず。そういう人は、私がそっと離れていっても、また違う相手がすっと近くに来て、いつのまにかまた同じように寄りかかるだろう。私も安易に寄りかかられることに安心していたのかもしれない。人が側にいるような錯覚。私も同じようにそれに寄りかかっていたと思う。

距離があっても本当にお互いが必要なら自然と歩み寄るはずだから。磁石のように不思議と。本当の本当に欲しかったら、重い腰あげてでも掴みに行くはずだろう。
ただ私に体重をかけるだけの人たちに、
身体を貸す必要はない。


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