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揺れているさなか

空港の中でほんとうの意味で
ひとりぼっちだったのは
わたしだけだった。
苦しかった。
採光がよく入る
開放感のある天井で
行き交う人がいる中で
わたしだけ目的地がない。
根無草だ。
彷徨っていて
正しく行先がない。
飛んでいけたら
わたしの苦しみも
異国の匂いがする街に
飛んで行く

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