七月堂さんとの出会い

七月堂書店さんとわたしの出会いは下北沢にある三叉灯というアートカフェである画家と出会ったからだった。

そこにふらっと入ったとき、わたしは彼の絵に目を奪われた。独特な暗さがある背景に光がないが綺麗な色をしている目を持つ中性的な少女が佇んでいる絵。深みのある赤や青や紫が美しかった。そのギャラリーは5、6人が入ったらぎゅうぎゅうになってしまうが、落ち着いた茶色の椅子が壁に寄り添ってコの字型に付いている。

そこで彼はイーゼルにキャンバスを乗せ絵を描きながら穏やかに言葉を紡いでいた。わたしは人生相談のようなことをした。独自の哲学が彼にはあり包み込むように話を受け止めてくれた。彼の、絵葉書と詩集を買った。七月堂さんという古書店に他の種類の詩集があるというので、わたしは明大前駅まで井の頭線で向かった。それが七月堂さんとの出会いである。

そして彼の名前は高橋岳人さんという画家であった。 https://x.com/takgakuto?s=21

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