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大人はしんどい

成人式を迎えて4年が経った。

子どものころ、教育実習に来た先生たちとか、
近所の大学生とか、
とにかく20代の人たちがとても大人に見えた。
私も20代になれば、あんな風に大人になれると信じていた。
大人になれば自然に何でもできるようになると思っていたし、
かっこよくなれると感じていた。

でも、もうすぐ24歳になる今、思い浮かぶのは
あの日思い描いていたような大人にはなれていなかったということだ。

なんやかんや、大人や親に甘えて生きてしまっていたのだと思うし、
今でも先輩たちに甘えまくって生きている。

この前、初めて生命保険を契約した。
年末調整の書類を書いているときに、生命保険なんて入っていないということを知り、なんだか怖くなったから。
公務員専用の保険会社だから怪しくないし、周りの先生たちも「あそこだったら」みたいな反応だったし、担当の方も丁寧に説明してくれていらないものは省いてくれてなにより今までやんわり断っていたのに押し付けるでもない態度で、保険を考えたいといったら慎重に提案してくれて、信頼に値すると思う。
でも、保険内容を考えながら、本当に大丈夫なのかとか、本当に必要なのかとか、世界には情報が溢れすぎていて、何を信じればいいのかなんてすぐにはわからないし悩んでしまった。
大学生までなら、とりあえず持ち帰って親に相談かなとか思っていたけど、いや、これ仮に親がいなくなったら(いずれはいなくなるから)どうするんだとか考えだして。
ましてや今後は私がこういう判断をしてあげる側なのかと思うと荷が重いなあ。

大人って大変なんだな、しんどいんだな、と思い知った社会人2年目の冬。
親ってすごいんだなって再認識させられる。

この前、TVerでドラゴン桜(古い方)の再放送をみた。
高校説明会のフェスみたいなのをやっていて、見学に来る中学生とその親は、当の本人より、親の方が真剣に考えていた。
私も思えばそうだった。
ただ運が良かっただけで、運が悪かったら、行き当たりばったりの人生だった。
ドラマの中では、それを見た先生が生徒に「どうしてああなると思う?」みたいなことを聞く。
聞かれた生徒は、「いつか親が守ってくれなくなるっていう実感がないからだ」というニュアンスのことを答える。

ああそうか、そうだったんだ。
自分の将来に無関心なのは、考えられなかったのは、心のどこかで「親が助けてくれる」と思っていたからなんだ。
ありがたいことに私の両親はまだ存命だし、今まで失いかけたこともない。
幸せにどっぷり浸かりすぎていた。

成人はとうにしているけど、まだまだ子どもだった。
そろそろ大人にならなきゃなあ。
生きていくうえで、もっと知らなければいけないことはたくさんある。
お金のこと、健康のこと、職のこと…。

ひとつずつ知って、学んで、大人になろうと思っただいたい24歳の冬。

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