2020年8月 国立春野亭日常 水城さん見守りフェスの記録 その2

なんの計画も、段取りもなく、なし崩し的にスタートした水城ゆうさん最期の日々の見守りフェス。私たちが合宿になるな……と見込んだときから次々と国立春野亭に天使が舞い降りてきた。もちろん本人は自分が「天使」であることなど知りもしない。ただ、ほんとうに必要な人たちが必要な能力、物品、気遣いを持って、絶妙なタイミングで表れ続けた。私たちは淡々と受け入れるだけだったが、振り返ってみると、これはなんとも不思議であり、同時になぜか必然とも思える流れだった。

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8月9日の朝を迎えました。明け方のやりとり。

水城 ゆう さん「山に登っている。とても険しい山」
万里ちゃん「真面目に登っているのね。あと、どのぐらいで頂上に着くの?」
水城さん「あ〜、ヤバい」「ちょっと危ない」
万里ちゃん「足元気をつけて」「元ワンゲルの三木くんが来てるけど、手伝ってもらう?」
水城さん「(うん、うん)」
夜中の呼吸は「ハッ、ハッ」と短く、浅く、ときに荒くなったりもしていますが、比較的穏やかに夜を過ごした。


連日、誰からどこから遣わされてくるのか……
国立・春野亭には”天使”が次々とやってくる。昨日8日から今朝にかけての天使のひとりは、現代朗読ゼミ生のU-ki ことユウキさんが、美しい花束とブドウの差し入れを持って現れた。今日(日曜日)の現代朗読協会のゼミは、皆さんとリードしてくれることでしょう。


そして、もうひとりの天使が、”元ワンゲルの三木くん”ことミキティ三木 義一 さん。先日お見舞いに来てくれた料理人・真理子の夫で、水城さんの文章塾の学徒にして、障害者施設の施設長、つまり介護・介助のプロ。「今夜泊まってくれる?」と聞いたら快諾。(真理子もありがとう)


丁寧な声掛け、からだの動かし方などなど学ぶこともたくさん。背も高くしっかり支えてくれるので、おむつ替えもスピーディにできる! うーん、ナイス! そしてからだの位置を動かした後には、シーツのシワをとるのが重要と教えてくれる。
ミキティが看てくれているので、安心。私は”冷蔵庫の中身料理人”の腕を発揮(!?)して、3、4品をつくり、順番で夕食。誰ともなしに「夏合宿みたい」&笑い。ビールを飲む人(廣田瑞貴)はマイペースで飲んで 、眠りたい人は、ゴロリと横になって、お皿を洗う人は洗って、みんなご機嫌、満足。


水城さん、昨晩〜夜中〜明け方は嘔吐も少なく、ときどき「胸が痛い」と胸をさすったりする仕草はありますが、穏やかな様子。ただし、からだに入れられるのは、少しの水分だけ。


さあ、また、暑い夏の一日の始まり。
皆さまもどうぞお気をつけて!
そして今日もまた、春野亭には、賜物を持った人たちがやってくる予定。「人は与えることが喜びである」や「世界はニーズを満たすのにじゅうぶんな資源を差し出す」等、『NVCの鍵となる前提と意図』に書かれていることが、まさにそのままここに顕れている! これを眼前に見ることの喜びよ!
http://nvc-japan.net/.../key_assumptions_and_intentions.../

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