見出し画像

人の爪を笑うな

20210905 記憶におそわれる

「ぬはーーーーーー」
自転車に乗っていたり、洗濯ものを干していたり、気を緩めたとき、前触れなく突然やってくる感情がある。耐えられず首をふりふり、顔を左右上下に歪め、短く叫んでしまう時もある。

私の頭の中に突然よみがえるのは「恥をかいた記憶」。
実は今朝も庭の水撒き中に過去の恥に悶絶させられ体をくねらせた。
仕事、人間関係、恋愛、ありとあらゆる恥や失敗の体験が少なからず私にもあって、それがジュークボックスが自動的にレコードを選んでくるように、前触れなく頭の中で鳴り始めるのだ。
こうなると、曲に合わせて苦しんだり、呻いたり、怒ったり、バカ笑いして終わるまで耐えるしかない。「ぬはーーーーーーーん」最後は羞恥心と共にぶっ倒れる。

「あの時、私はなぜあんなことを言って、やって、選んでしまったのか」

自問自答をしても過去は返ることはできず、未来の自分へ「わきまえなさいよ」と定期的抑制装置が起動しているのだと思うようにしている。

貴重な時間でご覧いただいてありがとうございました。 もし気に入っていただけましたら「スキ」を頂けたら継続への励みになります。