ダメダメな日々
秋頃からずっとあまりよくない状態が続いている。理由はわりとはっきりしているんだけど、すぐに解決しそうにはない問題だから、少なくとも来年の前半まではこんな状態が続くかもしれない。
上の問題のひとつは自分の転職のこと。今いる職場は、同僚にも恵まれているし経営陣のことも好きだしやっている仕事にも満足と誇りをもてるような、とてもいい環境なんだけど、ただ、当然、それなりの業務負荷と責任がずっとかかっていて、何歳までここで続けられるのだろう、ということを、以前から考えていた。すでにもう若くない自分の市場価値は年々下がっていくし、数年後に行きたい職場の空きがあるとは限らない。ならば、少しでも若いうちに決断をしたほうがいい、と思い、まだ新しい就職先は決まってはいないんだけど、とりあえず、今の職場を今年度で辞めることに決めた。
キャリアプランといえば聞こえはいいけど実際には終活に近い。近々死ぬ予定があるわけではないんだけど、もう人生の折り返し地点はとっくに過ぎているから、残りの人生、なるべくなら自分が納得できる時間を長く生きていきたい。それが転職のいちばんの理由。
とはいえ、今の職場は好きだし同僚たちも好きな人が多いし、そして自分のところに来てくれているお客さんたちに少なからず迷惑をかけてしまうことになるから、ここからの3ヶ月は単純にとても忙しいし、精神的にも負担が大きい、とても大変なものになるだろう。過ぎてからも、後悔はしないけど、懐かしく思うことはあるだろうな。両方は選べないから仕方ない。
そんなわけで本当になんにもできない日々が続いている。仕事とか家のこととか、日常はいつも通りにこなしているけど、それ以外のことができない。SNSも全然みれなくなってしまった。哲学的ゾンビみたいな生き方。とても不本意だけどどうすることもできない。
あまりライブに行けていないと自分がヲタクとしてどんどん薄まっていく気がしている。勝手に、推したちとの距離も、どんどん遠くなっていくように感じる。配信も、内容がたいていその日のライブのこととか、直近のライブ予定の話とかだったりするから、参加できていないし参加する予定もない自分が聴くのは申し訳ないような気持ちになって気が引けてしまう。そんなことを思う必要ないのは頭ではわかっているんだけど。
なのでこのムラタせんせーのことばはすごく沁みた。きっと推したちはみんなそう思ってくれてると思うんだけど、ときどきこうして自信をなくしてしまうので、言葉にしてもらえてとてもうれしかったな。
今月、久しぶりに、大好きなハルカスミのライブに行けた。好きな人たちはいつだって大好きだしいつ観てもライブは楽しいんだけど、今回は節目の特に重要なライブで、尺も今まで見たなかでいちばん長かったし意気込みや覚悟が伝わってくるような素晴らしいパフォーマンスだった。夢に向かってまっすぐに努力し続ける彼女たちが眩しい。以前、自分はアイドルの夢にタダ乗りしてると書いたし、その通りと言えばその通りなんだけど、言い方を変えると、夢を「託している」と言ってもよいのかもしれない。自分がもはや叶えられない夢を推しに託す、それが「推す」という行為のひとつの側面なのかもしれないと思った。アイドルはアーティストだし、ライブという芸術に観客はお金を払っている、もちろんそれはそうなんだけど、アイドルを推すって行為は、ライブという「作品」だけじゃなくて、アイドル個人、つまり「人」を応援するという側面が大きい。もはや自分は彼女たち全員のことが本当に大好きになっていて、どうにかして夢を叶えてほしいって心から思っている。彼女たちが夢を叶えてくれることが自分の夢になっている、だから、夢を「託している」。そんなふうに思えることがとても幸せだなと思う。今年いちばん幸せな出会いだったな。本当にありがとう。
この記事の下書きを書き始めてからもう2ヶ月以上も、書いては消し、そのまま下書き保存するのを繰り返しているうちに年の瀬になってしまった。今年はいろいろ悩み多き年だったけど、その苦労が来年以降に実を結ぶといいな。
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