器器回回ツアー名古屋9/15 ライブレポ(?)ほぼ自分の思い出話

※警告※
盛大なネタバレを含みますので、まだライブ行ってねえよ!!ネタバレ踏むの怖いよ!!って方は読まないでください。


ファン友達ができた。
それは私にとって初めての存在。
色んな人たちのファンになってきたけど、「ファン同士だから」っていうきっかけで仲良くなった人は初めて。
なーちゃんはまた私に初めてをくれた。

私は性格に難があるので、好きなものを共有できる人がとても少ない
同じ熱量でいてくれないと、つまんないって思ってしまうのだ
(おかげで映画やエンタメの話をできる友達が1人しかいない)
そんなわがままな私にも、なーちゃんの新曲を喜び、配信に集い、なーちゃんの周りで起きたアレコレに感想や時々文句を言う友達ができた
正直今回のライブはそれだけでももう大きな成果だった。ライブの度にひとつずつ、なーちゃんからもらうギフト。今回は事前に貰ったなーと思っていた。
(仲良くしてくれてるあなたたち、いつもありがとうね)


ライブ前、本当に直前、クラシック音楽とスモークが漂う会場を、後ろの方で眺めながら
私にとってのなーちゃんは、出会った頃は無敵のヒーローだったなと思った。
そして今は慈愛に満ちた女神のように見えている。
私にとっての黒木渚はもはや宗教に近い。
何が起きようと、何が行われてようと、黒木渚が私たちに与えたものだけが私にとっての是であって、否と唱える選択肢は持ってすらない。
神のやることに文句を言って、そこになんの意味があるんだ?私たちは運命を与えられた羊でしかない。嫌ならばこの牧場から出ていけばいい。自分の思い通りに優しく温く飼ってくれる主人を探せばいい。
雇われの羊飼いがどんな奴かって?そんなこと知るか。私は身ぐるみ剥がされるならなーちゃんがいい。本気でそう思うくらい神様だった。
美しく優しい私の女神、今日はどんな姿を見せてくれるんだろう。


そして始まったライブ、流れだしたふざふざのピアノと口上
「こいつら全員、馬鹿なんじゃないのか」

鈍器のようなものが私の後頭部を殴った。
その鈍器は、出会った頃私が見ていた「黒木渚」の姿だった。
可愛い笑顔と、毒と、茨のお姫様。
お城で助けを待ってるだけなんて洒落臭い、と自ら剣を持ち、クソッタレと叫びながら、私が持ちきれなくなった毒袋ごと、この世の理不尽を切って捨てる姫騎士様。
私はその鋭い眼光に瞳孔を焼かれて、あっという間に姫騎士様の家来Bになった。
姫騎士様はいつだってかっこよかった。美しかった。その心の奥底に、なにがあるのかなんて考えてもみなかった。

そうです!!!!!!私は馬鹿です!!!!!
\( ‘ω’)/ウオオオオアアアアーッ!


…黒木渚沼に転がり落ちた頃の私は、若さゆえに馬鹿だった。本当に。
好きでさえあれば一緒にいられるみたいな、夢みたいな恋をしてる馬鹿な女だった。
私は恋をしてた。黒木渚の音楽や言葉に。姫騎士様ガチ恋勢だったのだ。

ここから数曲はロック!ロック!ロック!汗だくのライブハウス、最高!!この恋って最高じゃん!!
心だけ20代前半に戻ってきたみたいだった。(なおこの時点で腰は死んだ)

〜割愛〜

曲が進み、ブルー。
青い照明と美しい歌声を浴びながら、私の後頭部はまた殴られた。しかも2回。
1個目は「砂の城」公演のあの日の記憶。黒木渚の世界観を知った日。
そしてもうひとつ。死のうとして、やっぱり死ぬのをやめといた私が希死念慮と折り合いをつけた頃。なーちゃんの放った「死のうと思ったんですよ」という言葉。
なーちゃんが見たであろう屋上からの景色を想像して、私もそこに立ったつもりになって、なーちゃんの隣で手摺に足をひっかけてみる想像を何度もした頃。
屋上の床に手をついて絶望を感じてるなーちゃんの横で、空を見上げる想像。
早送りできるほど何度も何度も繰り返した。
「死のうと思ったんですよ」
そう言われてやっと、私はブルーの歌詞の意味をきちんと咀嚼できた。
ブルーという曲をごっくんした、その時になーちゃんは姫騎士様から神様になった。

私の女神様は、完璧じゃない。
だからこそ美しく、だからこそ信じていられる。
瞳孔を焼くほどの鋭い眼光は、優しい後光になったように見えた。


〜割愛2~


さらに曲が進み、「あの日のふざふざをやり直す」と言い出したなーちゃん。
楽しそうに跳ねて笑い、チクショーチクショーと私たちを煽る。
その姿は瞬きする度変わって見えた。
ひとつは出会った頃の、黒木渚姫騎士ver
瞬きしたら、今度は黒木渚女神様ver
もう1つ瞬きしたら、今度は見た事ない黒木渚。
泥臭くて、強くて弱くて、美しくてかっこ悪い、けどそんなところ全部がかっこいい、1人の黒木渚という女性。人間だった。紛れもなく。
っていうかここまで書いて、今更こんなこと言う?って感じだけどなーちゃんはまじでずっと人間なのだよな。と改めて実感した感じだった。
偶像として崇め奉ってるのは私の勝手で、なーちゃんは1人の女性なのだよな。

瞬きの度に姿を変えるなーちゃんは、そこから先もGatsbyまで姿を変え続け、今まで見た衣装や髪型や、全ての残像を、「え?走馬灯?」位の精度で見せつけ続けてきた。ていうか私にはそう見えてた。
(一応言っとくけど正気だからな?)

何度も何度も箱に入れられ、生き残り歩き出した猫達。箱1と箱2の前で、その中身をのぞき込む2匹の猫の重なり合うしっぽ。枝のように分かれる世界線。
たまたま別の道に行った私が歩んだであろう可能性にまで思いを馳せたりして。
今日は、なーちゃんが作り出した、記憶や可能性との邂逅の時なんだ。
なーちゃんが「やり直す」と言ったふざふざを聴きながら、私も1個の世界線をやり直した。
あの日死を選んだ私という世界線が、本当の意味で死んだ。
なーちゃんがぶっ殺したのだ。今ここで。
それ出来ちゃうのって、やっぱ女神だからじゃん?姫騎士だからじゃん!人間なのに!
2時間の情報量じゃない。追いつけないよ!!!
ぐちゃぐちゃの脳みそになった私を置いて、なーちゃんはピックを投げながら「さよなら」と言って去り

ほんで最後に知らん世界線の女(銀河ワプ美)なって再登場した。



もうねぇ!!!!!!風邪ひくわ温度差で!!
最高に楽しかったけど!!!!!!!
照れ笑いのなーちゃん、可愛いけど!!!!!


…まぁ結局、ぐちゃぐちゃになった脳は「なーちゃんは最高」という答えを軸に立て直し、最強の思い出を格納した。

何度でも言いたいんだが、死にたがった私が死んだ。なーちゃんがぶっ殺した。
これから先も希死念慮が蘇る日なんて何度でも来るだろうけど、
死にてぇー、と思う度に、胸の中で冷えるあの日の息の根を止めて、「やり直そう」と笑った。
友達に加えて、過去との決別までくれんの?
なーちゃん、今回ちょっとお釣り払えないくらい色んなものくれすぎよ?
このおセンチが過ぎるレポが、あの世界線と一緒に私の社会性も殺してる気がするけどこの際気にしない。
板の上の人間を偶像に仕立てあげた時点で、私の社会性の一部は死んだんだ。もう余計なことを言うな。


とにかくね、今回も最高だった
心残りといえば、ライブ後の飲み会の記憶が1/3くらいないことくらいで
本当に最高で最強だった。
(一緒に飲んだ方、私が覚えてなさそうな粗相があったら、こっそり教えてください)


おセンチな文章書いたって、結局答えは1個なのだ。
なーちゃん、さよならなんて言わないで
私の偶像、完璧になんてならないで

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