見出し画像

椎名誠になりたかったあの子

こんにちは。tsumuguyaです。

今回もハンドメイドと関係ないお話しを。

私の友人に変なヤツがいる。出逢いは高校時代。かけていた眼鏡のフレームが壊れていてセロハンテープでぐるぐる巻きに補強していた。そんな女子に衝撃を受けたのが第一印象。今、思い返せばそんなの序の口だった。

急にトランペットを持ち歩き、昼休みに外で練習しまくる。うるさくて仕方ない。本当の初心者が独学でパーパーしてるだけ。ただ少しずつ上手くなっていくのが気になる。誰かの前で演奏する前にいつの間にか辞めていた。そんな彼女は写真部。

お昼に皆がお弁当を広げる中、学校の水道で冷やして置いた丸ごとのリンゴやトマトをかじる。

いつもお金がないけど好きなバンドのライブに行きたいから、平気で野宿する。いつも楽しそうに話していたが、さすがに心配していた。

変なヤツだけどなんか憎めない。ベタベタし過ぎず、何かおもしろそうなことを考えてその時は「やろうよ!」と誘ってくれる。彼女の中で"面白いことを一緒にやりたい友達"だと思ってもらえたことがちょっと嬉しかったりもした。平凡な私には刺激が強かったこともある。けど、本当に楽しい高校生活を送れたのは彼女のおかげだったのかも知れない。いや、言い過ぎか笑

彼女はいつも「椎名誠になりたい」と言っていた。当時、作家の椎名誠が出演しているテレビCMが流れていた。モンゴルの草原を馬で駆け抜けるCMだったと思う。要するに“世界中を旅している椎名誠のようになりたい”と。私たちはいつもその発言をネタにして笑っていた。彼女は英語が大嫌いで成績もいつもギリギリ。そんなヤツが世界中を回れる訳がない。と皆信じて疑わなかった。

そんな彼女は今、オランダにいる。

ヨーロッパを転々として、たまに帰ってくる。帰国の度に会うがどこにいても変わらない変なヤツに安心する。私の大好きな変なヤツ。本当に椎名誠みたいなった。

その彼女が何をしているのかというと"味噌"を造っている。そして、壮大な計画を立てているのだ。三つ星レストランに飛び込みで着物姿で立ち寄り、味噌のプレゼンをする。シェフに会わせてもらえたら良い方で、門前払いも当たり前。そんな中、戦い続けた彼女。信頼を勝ち取り続けて行った中でのコロナ。それでももがき、前に進み続けている彼女の力は私も元気になる。行動力は私のエネルギーになる。そして日本の「もったいない」という文化を広めるために、頑張っている。クラファンをはじめたので是非ともご覧頂きたい。面白いな、賛同できる、頑張って欲しい、そんな気持ちになったら協力して頂きたいです。

彼女のことを私は心の底から尊敬している。もちろん、味噌も抜群においしい。なので、広めたい。よろしくお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?