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時給1万2千円の、コーチングという仕事

先日私は、[2024年上期を振り返る] というテーマのコーチングを受けてきました。今日はそこで感じたこと、学んだことを自戒の念もかねて綴っていきます。


結論:コーチングは、期待値調整が鍵!

いきなり結論です。詳しい説明は後述しますが、今回の経験で期待値調整の重要さを痛感しました。私が期待していたことと、相手が提供しようと思っているもの(提供できるもの)にギャップがあったということです。

人は何かを購入する時、商品の値段がそれを買うことで得られる価値に見合っていると思うから買いますよね?例えばうまい棒が山積みに売られていたとして、価格が500円とかだったら誰も買わないと思うんです。

コーチングの場合は俗にいう無形商材に当たるため、購入前に購入者がそれで得られる価値を把握しづらいという難しさがあります。だからこそ、事前にしっかりとコーチが提供できる価値と、相談者が期待する価値にギャップがないかを確認して、ギャップがあるのであれば契約を辞めるか、期待値調整が必要です。


根拠:実体験をもとに説明

 (私が)コーチングに期待した価値

2024年上期の振り返りをお手伝いしてくれる、というものでした。私事ながら、2024年は大きな変化の多い年でした。

  • オンラインコーチングスクールに入学し、コーチングを学ぶ

  • 7年間務めたSIearの会社を辞め、SaaSベンチャーに飛び込む

  • キャッチアップは順調だったものの、社長の方針(品質<売上)に共感できず、半年で退職 ←今ココ!

学んだコーチングを生かすには、とか自分はベンチャーに向いていなかったのか、とかそもそもこれから私何をしていけばいいんだとか、不安と後悔が渦巻いていたので、それの整理を手伝ってほしかったんですね。

 (コーチが)私に提供しようとしていた価値

これはコーチ本人が後から仰っていましたが、「あくまで雑談ベースで相談者が話す内容を聞いてあいづちを打ち、時々質問を投げかけるというスタイルにしている。僕のお客さんはこういうやり方が心地よいと感じる人が多いから。」ということでした。
コーチングって、とても幅の広い言葉で各コーチが提供するものというのは人それぞれ全く違います。例えば、[目標達成]・[継続支援]・[キャリアの悩み相談]などです。
なのでコーチングを受けよう!と思ったらその人が何を得意としていて、その人にコーチングをしてもらうことでどんなゴールに到達できそうかを、あらかじめ想像してから、契約を結ぶことが大切です。


 実際のコーチングの感想

  • え、これだけ?ただの雑談だし、「いま何の話してたっけ?」って何度聞いてくるの?真面目に話聞いてくれてないのかな。

  • 身体が斜めに向いていて机に寄りかかってる感じだと、なんだか嫌な印象。これがラポール形成の重要性かぁ。勉強になる。

  • これでこの人、時給1万2千円稼ぐんだな。

  • 元々こういうスタンスなんだろうか?それとも、フリーランスとして一度成功したら放っておいてもお金が舞い込んでくる環境に慣れてしまって、自己研鑽を怠るようになったのだろうか?

  • でもこの人のコーチングに納得してお金を払う人もいるのは無視できない事実だし、今回は期待値調整が失敗していたのかな。

本音ベースで書いたので、少し過激になってしまいました💦ですが私は払った金額に対して受けた価値が見合わなかったと感じてしまったため、今後はこの人にコーチングを依頼することは辞めようと思いました。
また自分もコーチングを誰かに提供する立場にあるため、コーチとしてどうあるべきかという点で考えさせられることや学ぶことは多かったです。

私はビジネスにおいて、継続的な関係や信頼を大切にしたいという思いがあり、一度ご縁のあった方と末永くお付き合いできるような形を理想としています。そのためには、相手の期待に答え続けること、答えられないのであれば素直にそれを伝えることが大切と改めて認識しました。

期待値の不一致解消(問題→課題→行動)

今回の問題は、まさしく期待値の不一致なのですがこの問題はどうすれば解消できるのかを、【問題 → 課題 → 対策】の流れで考えてみます。

 問題:


 コーチングにおいて、コーチが提供できる価値と私の期待値にギャップが生じてしまった。

 

 課題:

  1. 無形商材のため、提供価値が分かりづらい

  2. 私の期待を契約前に話す機会がなかった

  3. コーチと私の相性がよくなかった

 課題1に対する行動

これはコーチ側がホームページやnote、ブログなどを用意してそこでコーチが提供したいもの・提供できるものを明記しておくのが良いのではないかと思いました。
今回はこのコーチがX上で有料コーチングの募集をされていて、ホームページなどは特にない人だったので、この人がどんな価値を自分に提供してくれるのか、私が勝手に想像して期待値を高めてしまっていました。

余談ですが、今回私が依頼したコーチとは元々何度かコンタクトがありました。私がXでコーチングについて全員に対して質問した時に回答をくれたというのと、コーチングの練習相手を募集した時に引き受けてもらったというものですが、そこで好感を感じたため、コーチングを依頼しました。

 課題2に対する行動

これは事前ヒアリングシートとそれに対するお返事という形で解消できるのではないかと思います。わたしもコーチングを提供する側ですが、これがあるかないかで、コーチングの質が変わることを実感しています。事前に相談者の悩みを知っていることでこちらも準備できますし、期待値が高すぎる場合の対策もできます。
実際、ヒアリングシートで相談者がどんな悩みを抱えていて、コーチングを受けることでどうなっていきたいのかを事前にお聞きして、期待値が高すぎる(カウンセリングに近いものや、心身が弱っておりコーチングを受けられる状態でないと感じた場合も含む)なと思った場合は、丁寧に説明してお断りをする場合もあります。

 課題3に対する行動

これは実践済みですが、お試し無料コーチングをすることが有用です。
相談者側に選ぶ権利を提供するという目的ですが、コーチと相談者の相性を確認することもできます。
コーチングは、1対1の人間関係です。コーチが教える(ティーチング)とも、相談者の悩みを聞く(カウンセリング)とも違います。そこにいるコーチと相談者で一緒に作り上げていくものです。
なので、全く同じ相談に対し全く同じ問いのかけ方をしても、コーチ役、相談者のどちらか一方が変わるだけで話の進み方やそこで得られる結論は全然異なるものになります。それくらい、ナイーブなものなんですね。
同じことを言われるのでも、自分が好感を感じている人に言われるのと、嫌いな人に言われるのとでは、受け手側が受ける印象は大きく異なります。このあたりについては後日、自分の学習もかねて纏めようと思います。


まとめ

コーチングには、期待値の確認と調整が必須だという所感から、どうすれば期待値のミスマッチが防げるかを考えました。
現時点での私の解は、以下の通りです。

  • ホームページなどで、コーチ自身が自分の提供できるものを明記する

  • 事前ヒアリングで、相談者の悩みと期待を確認し必要に応じて調整する

  • 体験コーチングを通じて、相談者に選択の権利を提供&双方に相性を確認


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
必死にキャリアブレイク中の tsumugi を今後もよろしくお願いします!

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