持続可能なセルフコンパッション/命尽きるまで螺旋のように永遠ループ
Vol.9【ワタシノ愛ノセカイ】
母子分断6年目のお母さんらしき私は、セルフコンパッションが趣味である。
「お母さん」という属性にしがみつこうとする自分を見つけるたび、私は小さな器の自分を慈しむんだ。
社会に存在しないお母さんの姿に、おったんかいってツッコみながら、私で自分を抱きしめるごとに、器がふにゃっと溶けてゆく。
溶けて器が新しくなるほど、しがみつく小さな自分は消えてゆくんだけれど、ついでにお母さんもいなくなる。
いなくなる私の一部はたぶん、私に吸い込まれてい