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田んぼの草取りについて

今年度、TSUMUGIが一緒にお米作りをさせいただいているはぎや農園さんのお米作りは、有機栽培によるもの。農薬を使わないゆえに、雑草は人の手でコツコツ除いてあげる必要があります。

5月~6月、数回に分けて実施してきた草刈り活動の中での学びを共有していきます。

雑草の種類

稲はまっすぐ、均等感覚で植えているので、変な場所に草が生えていたら、それは雑草だという証拠です。さらに、とても見分けがつきにくいですが、稲のすぐそばに稲のようなふりをして生えている雑草もいるので注意が必要です。

雑草の種類によっては、根っこから引き抜いてやる必要のある強いものもあり、種類をざくっと覚えておくと、いつか自分でも田んぼをやる日に役立つかも…!

根っこから引き抜く必要がある雑草
→ セリ科の草、稲のような草

① オモダカ。
葉っぱの形が矢印の形。触るとネギのような触感。

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② セリ科の雑草
→根っこから抜く必要がある雑草です。
生命力が強く、根が残っていると雑草が増えてしまいますし、抜いて浮かせておいてもまた根を張ってしまう可能性があるので、抜いたら田んぼの外に捨てるか、もしくは 田んぼの泥深くに埋めましょう。

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③これも根っこから取る必要がある

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④ イネ科
→ 稲に似た雑草で、「ひえ」や「へい」と呼ばれます。
見た目は似ていますが、稲は等間隔で植えているので、その間隔から外れているものは雑草と判断。抜いて根本を見てみると、薄く幅広で固めな姿をしています。

ただ、これらは成長するとなかなか苗との区別がつかなくなり、数が増えれば苗の成長できる場所を侵食してしまうので、収穫量が減ってしまいます。
まだ小さい初期の段階で除草することが大切です。

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 ⑤背が高くない、田んぼの中に浮いているような雑草
→ これは泥をサラサラとかき混ぜて浮かせればOK

補助器具

中野式除草機。これを稲と稲の間に滑らせると、板の下についている針金が草を絡め取ってくれます。板はちょうど稲を植える間隔に配置されていて、すいすい草刈りを進めることができます。

(手植えでも頑張ってまっすぐ植えることが、後々の作業を助けてくれるんだなと実感しました…!)

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まとめ

稲は短日植物です。夏至を超え、日が短くなると、実をつけ始めます。それまでの期間に雑草を抜き、稲が大きくなれる環境を作ることが大切です。

雑草が稲よりも高くなると草が抜きにくくなりますし、 稲の生育を妨げてしまうので、できる限り生え始めを狙って、頻度高くコツコツ草刈りしていきましょう。

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