JAL航空機事故:ペット犠牲を受けて「同伴搭乗」求める声多数。署名者は1.6万を超える...


2023年1月2日、羽田空港の滑走路で発生した日本航空機(JAL)と海上保安庁機の衝突事故が、多くの人々に悲劇をもたらしました。この事故により、日航機の乗客や乗務員は全員が無事に退避できましたが、海上保安庁機では残念ながら5名の職員が犠牲となり、機長1名が重傷を負いました。 元日には、能登半島を襲った地震と合わせて、国中が悲しみに包まれています。同機は被災地への物資搬送のため、新潟の航空基地に向かう途中でした。


一方で、航空機事故に関連してネット上で注目を集めているのが「ペット問題」です。


SmartFLASH」が3日に公開した記事によれば、JALの広報部は衝突した日航機にはペットの預かりが2件あったことを明かしています。「残念ながら救出ができませんでした。お悔やみを申し上げます」と、ペットが救助されなかったことに対する謝罪の言葉も述べられました。


日本の航空会社では犬や猫などのペットが『受託手荷物』となり、専用クレートに入れて預けることが一般的です。ただし、緊急時にはペットを機内に持ち込むことが難しく、脱出の際は人命が優先される実情があります。この事実に対し、多くの人々がペット同伴搭乗の可能性について討論しています。 「SmartFLASH」の記事に対するYahoo!のコメント欄には7500件以上のコメントが寄せられ、「ペットは家族の一員」との立場から、緊急時にペットを同伴できるようにするべきだとする声が広がっています。


例えば、「是非ペットの同伴搭乗を検討してほしい。海外は既に可能」「ペットの乗車料金もちゃんと払って、ペット同伴の席が今後広がってくれると良い」「飛行機だけ、ペット同伴出来ないのが、わからん…電車バスはOKなのに…命の尊さを考えて欲しいな」といったコメントが見られます。


一方で、「猫アレルギーで喘息が起きるのと、責任が持てないので猫は好きですが飼っていません」「ペットも同伴搭乗できるようにするべきとの声もあるようですが、自分の妻と母は、犬や猫の鳴き声を聞くだけで全身が震えて怯えてしまうほど、動物恐怖症です」といった反対の意見も存在します。


【賛成の意見】


・ペットは家族の一員であり、一緒に旅行できるべきだ: ペットは飼い主にとって重要な存在であり、一緒に過ごす時間が大切と考える人々からは、ペット機内持ち込みが許可されるべきだとの声があります。


・海外では既に実施されている: 一部の国や航空会社では、ペット同伴搭乗が認められており、これが安全かつ快適に行われている例があるため、日本でも導入されるべきだと主張されています。


・飼い主の責任を持ってペットを管理できる::搭乗する際には、飼い主が責任を持ってペットを管理し、他の乗客に迷惑をかけないようにすれば、機内持ち込みは問題ないとする意見もあります。


【反対の意見】


・アレルギーや嫌悪感を抱く人もいる:動物アレルギーを持っている人や、動物に対する嫌悪感がある人が存在するため、ペット機内持ち込みが認められると、これらの人々にとって不快な状況が生まれる可能性があります。


・ペットの行動が予測できない:ペットは環境の変化に敏感であり、緊張や興奮状態になることがあります。機内では予測不可能な行動をする可能性があり、これが他の乗客やクルーに影響を与えると懸念されています。


・飛行機内の空気や狭いスペースがペットにとって適していない可能性がある:飛行機内は狭く、圧縮された空気が流れているため、ペットにとってストレスフルな環境となる可能性があります。また、短時間での飛行であっても、ペットの健康に悪影響を与える可能性が懸念されています。


この問題に対し、オンライン署名サイト「change.org」では、「飛行機のペット貨物室積み込みを禁止しましょう」との署名が始まり、4日15時時点で1万6000人以上の署名が集まっています。 一部の著名人もこの議論に参加しており、乃木坂46の元メンバー堀未央奈(27)は、「動物たちも手荷物扱いではなくシートで一緒に移動できる動物同伴専門飛行機ができますように。この事件を機に、様々な航空会社の皆様、ご検討よろしくお願いします」と述べています。


一方で、動物が苦手な人やアレルギーを持つ人からは、「ペット同伴搭乗など絶対反対」「人と動物は違う。飼い主のそばにいたらおとなしいとは限らない。周りに違う動物がいたりしたら飼い主でも大人しくさせるのは無理でしょう。ペットは犬猫だけじゃない」との声も上がっています。


ただ、今回のこのような件については、そもそも論点がずれている気もします。


JAL航空機事故で、JALの搭乗機には、死者がいなかったからこそ、人々はこのようなことを述べられるとも言えます。もし、今回の事故で乗客に死者が一人でも出ていれば、非難の矛先は明らかに「旅客に死者が出たこと」に向けられていたことでしょう。しかしながら、今回非難の矛先が貨物室のペットに向けられたのは、人々がいつも悪いことが起きたら誰かに責任を押し付けたり、誰かを非難したりしないと気が済まないことと関係がある気がしてなりません。


もし、今回の事故で乗客もペットも助かっていたとしたら、次に人々は何を非難し始めるのか、気になるところです。「家族の一員のように扱っていた等身大のクマさんのぬいぐるみも、手荷物扱いに!」などど言い出しそうである....


何よりも、乗客に一人の死者も出なかったことが奇跡であり、賞賛すべきことです。それで終わりで 、良いのではないでしょうか。事故調査などは、調査委員会にお任せして、外野は黙っていようと決め込んだ年始でした。


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