「週末文学室」の展示作品を作っています。
詳細は前回の記事に書きましたが、4月に大阪のギャラリーで行われる企画展に参加することになりました。
というわけで、ちまちまと作品の部品となるものを作っています。
今回私は内田百閒『阿房列車』をテーマにいろいろ細々としたネタを仕込むので、こういったパロディデザインを作ったり……(左から、白軍手、鴉、宍道湖)。
『阿房列車』の中で特に好きなエピソードから着想を得たデザインシールを作ったりしています。これらは展示する紙のトランクに貼る予定(海外旅行のスーツケースにべたべた貼ってるやつのイメージですね)。
これはもうちょい細かいところを詰めて、別のエピソードデザインと共に紙に印刷してチケット風にするつもりです。(距離は現在の駅同士を繋いだものの概算)
「週末文学室」では作家さんによっては販売品もあるそうですが、私は展示のみの予定です。百閒先生の著作権的なもの(とはいえセーフゾーンを心得ていますが)だけでなく、イラストACなどのフリー素材を多用しているので、展示に使うのはよくてもグッズにして販売するのはアウトなものも含まれているためです。配置や加工は自力でも、元の素材絵がなければ何もできなかったものも多いので、いつもフリー素材には助けられています。
あとはマッチの箱に貼る用のものとかも。↑でわかるように、阿房列車に限らず内田百閒まわりのネタをちょいちょい入れていくつもりです。
自分で作った物だけではなくて、『阿房列車』シリーズに出てくる物そのものや、それをイメージしたミニチュアサイズのものなどもごちゃ混ぜにして展示する予定です。八代のたぬきの民芸品が現役で作られてたのには感動しました……これはもちろん頭を逆にはめておきます。他、窓を拭く用のアルコールの瓶、座席周りを掃除する用の靴ブラシなど。「朝日」のパッケージはヤフオクにありました。あるんや……。
とまあこんな感じで、既に細かすぎて伝わらない阿房列車選手権みたいになってますが、私だけがニヤニヤしてても仕方がないので、展示期間に合わせて詳細な元ネタ解説noteを書こうと考えています。展示にQRコード貼っておくとかでリンク誘導できたらいいな。
『阿房列車』テーマの造形作品ってなんやねんという話ですが、つまりは今回私はこういうことをやりますよというお知らせnoteでした。
「週末文学室」では他にもいろんな方がいろんな形で「文学」をテーマにした作品を作ったり、文学資料そのものを展示したりします。
詳細や最新情報は、主催の西さんのX(Twitter)からどうぞ。
そして面白いのでぜひ内田百閒『阿房列車』を読んでください。新潮文庫版(全3冊)は令和にも増刷されてるので、新刊書店でも手に入りやすいはず。
他、ちくま文庫内田百閒集成の『阿房列車』(全1巻・収録話はシリーズからいくつかをセレクトしたもの)、古書流通では旺文社文庫や福武文庫などがあります。
開催まであと三週間、ギリギリまで頑張りたいと思います。4月13〜14日をお楽しみに!