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#一万円分本を買う【実行編】
前回のあらすじ
なんかパーッと楽しいことしたいなあ…大型書店に一万円分の図書カード持ってって買いまくるとか…。そんな思いつきをツイートしたとたん、「やればいいじゃん!」という気分になって、あれよあれよという間にゆる〜い企画が立ち上がりました。
ルールは簡単。一万円分本を買うだけ。実店舗でもネット書店でも古本屋でも古本市でも電子書籍でもなんでもあり!とにかく一万円分の本を買って、気が向いたら #一万円分本を買う #一万円分本を買う_実況 タグをつけて、Twitterやnoteなど各種SNSに投稿する!
特にまとめとか他の方の戦果を評したりはしない!自由参加自由解散!…という、最低限のルールしかない、期間も定めていないゆる〜い企画でございます。
詳しくは前回の記事をご覧ください。
さて、前回予告した通り、言い出しっぺとして某大型書店で実行してきましたよ!Twitterでも #一万円分本を買う_実況 タグで呟いていましたが、その戦果をここにまとめておきます。
↓というわけで買った本たち(金額は税抜き価格)↓
岸田麗子『父 岸田劉生 <愛蔵版>』2,200円
まずは欲しいけどお高い本が多い美術書コーナーを巡るぞ〜っ!と足を踏み入れて即見つけた本。以前に紹介ツイートを見かけて欲しいなと思ってたんですが、地元書店で見かけないのでそのまま忘却しておりました。パッと目につく面陳ありがたい。
近代日本洋画について「よくわからない…」ところと「もっとちゃんと知りたい…」ところがあるんですよ。もっとそのへんわかりたい。それもあって、この時代の画家や周辺の人々による随筆なども好きでよく読んでいるので、ここぞとばかりに即カゴに入れました。
美窪たえ『おとな料理制作室へようこそ』1,400円
続いては、あらかじめ目星をつけていた本を求めて料理コーナーへ。noteの紹介記事で知ったこの本、地元書店でぱらっとめくって、「あっ、好きなやつだ…!」と直感。そのまま買おうとしたんですが、この企画を思い出して今日まで取っておいたのでした。
他にも何点か目星をつけていた本はあったのですが、結局買ったのはこの本だけでした。
蟹江幸博・並木雅俊『文明開化の数学と物理』1,200円
なんか物理学とかそのへんの人の…頭のいい人が書いた、専門知識のない人間にもやわらかく読めるエッセイ的な本が読みたい…(寺田寅彦みたいな…)という気持ちでそのあたりの学問コーナーをうろついて見つけた本。
文明開花で変わっていく学問とか、面白そうじゃないですか。この手の話で医学の本はいろいろありますが、数学と物理学のことは考えもしてなかったし、和算から西洋数学への葛藤やら試行錯誤が読めそうでワクワク。
新刊ぽく置かれていたんですが、2008年発行だったんですね。棚にピックアップされてなかったら存在すら知らないままだっただろう…ありがとう書店員さん。
雪朱里『「書体」が生まれる』3,300円
うーん美術コーナーはもう大丈夫かな〜、と立ち去りかけて視界の隅に入り、戻ってきて手に取った本。お、面白そう…!近年ずっと明治大正昭和初期の出版事情や本のつくりに興味があるので、ストライクでした。
普段なら悩んでしまう金額だけど、今日の予算は一万円なので!もう図書カードになっちゃってるから本を買うしかないので!!という“赦し”を盾に、迷いなくカゴに入れました。予算があるって素敵〜!
前情報でノーチェックだった本なので、出逢えたのがよけいに嬉しい。やっぱりリアル書店はいいですね…出会いがある…。
吉田修一『国宝 <上> 青春篇』800円
気がつけばこの時点でカゴの中身が8,100円(税別)分になっていたので、いかん、ちょっと刻んでいこう…と文庫コーナーへ。どーんと単価の大きい本で固めるのもカッコいいと思うんですが、やはりせっかくなので物量が欲しい…。
ということで、単行本の時から気になっていた小説の文庫版を。上下巻いっぺんに買おうかとも思ったんですが、それだけでほぼ残りが消えるからな…と考えて一冊に。読んだら下巻はふつうに買います。
種田山頭火『山頭火随筆集』1,200円
残りは刻むとか言いつつ、講談社文芸文庫の棚に来てしまう矛盾。ここで1,800円の他の文庫を手に悩みつつ、ふと見上げるとこの本が。
前にKindle Unlimited対象になっていたのでダウンロードしたんですが、読みきれないままunlimited対象外になっちゃったんですよね。紙の方が読みやすそうだし〜何より残額ぴったりなので決めました!
これでぴったり一万円。同時に、消費税を諦めることに決めた瞬間でした。ええんやええんや、千円くらい現金で足したらァ。
これから企画に参加される方、消費税や送料の扱いは各自にお任せしますので、どうぞご自由に解釈してください。
なんか勢い余ってレジ袋も買っちゃった。エコバッグも持ってきてたのに(なぜ??)。
総括:本を買うのって楽しい〜!
久しぶりに大型書店で思うさま買い物ができて楽しかったです!悩んで今回はやめた本もあり、目星をつけていたけど見ていたら見送りになった本もあり…いろいろ見て考えて、頭がぎゅんぎゅん働いている感覚がたのしい。
何より、本を買うのに罪悪感がないのが良かったです!自分のお金だから好きに使えばいいのに、普段からあまりに本ばかり買っているので、また買うのか…こんな高い本を…といけないことをしている気分になったりならなかったりする日々なのですが、今回は企画だからね!もう図書カードにしちゃったからね!!という、圧倒的な“赦し”を建前に迷いなくカゴに入れることができて、かなり爽快でした。
今回は遠い別の地方にいるお友達と、日時を決めて、それぞれ地元の大型書店で実行したのもかなり面白かったです。Twitterの実況タグでああだこうだ言いながら、まったく別の狩りをする…。もし一緒のお店で買い物をしても、どちらにせよこうして思いきり本を探すときは別行動になりそうですし、離れていても問題なかったな〜という気づきがありました。見事なソーシャルディスタンス。
それぞれの買い物にはドラマがある…。お友達が、実況の大詰めのタイミングで結構なお値段の限定復刻の本を見つけたときは、遠くで見守る私もちょっと興奮しましたね…。
そんな各々のドラマや戦利品をたくさん知りたい!ので、「いっちょやってみるか…」と思われた方は、よろしければハッシュタグ「#一万円分本を買う」「#一万円分本を買う_実況」をご利用ください。特にまとめたりはせず、遠くからにっこり見守らせて頂きます。