見出し画像

医療機関困ってます!!!~ごみ袋ガウンボランティア~

追記)2020年5月20日に厚労省から神奈川県の物資の流れが判明しましたので、正しく修正いたしました。
現時点(2020.05.20)では、県ではなく、厚生労働省が医療機関に対して、週次調査(今後一週間の使用予定量や在庫等を回答するものになります)というものをウェブ上で行っており、その回答が厚生労働省から新型コロナウイルス感染症神奈川県対策本部へ情報提供され、それに基づいて支援を行っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【滋賀)ごみ袋で医療用ガウン作り 大津市】朝日新聞
2020年5月14日 9時00分
https://www.asahi.com/articles/ASN5F6Q7XN5FPTJB00M.html

これ、5日前の新聞記事です。滋賀県で今月このような活動が実施されています。この状況は滋賀だけの話ではありません。全国的にここに書かれているような医療機関の危機は続いています。

巷ではなんだか少し、自粛緩和ムードが自然と湧き上がっている空気を感じますが、まだ、医療関係者は自らのリスクを感じながらの勤務が続いておられます。
この大きなズレは何なのでしょう?

実は、先月、横浜市内にある救急センター長のコメントをやりとりする機会がありました。「今、医療機関はどこも困っている。民間の力が必要!とにかくどんな支援でもありがたい!地域の人たちで地域の医療機関を支えてほしい」そのコメントは優しくわかりやすい言葉ではありましたが、現場の悲痛な叫びにも見えました。
それ以来、私にわかる範囲で動き始めていました。
そんな中、都内の総合病院を支援しているボランティアグループに所属する先輩から声掛けいただき、活動に参加させていただきました。なんと、その総合病院に「2000枚のごみ袋ガウンを作って送るも、1週間で無くなる」とのこと・・・
そうしているうちに、病院からのリクエストで、「横浜市内に緊急的に困っている病院があるので、そちらに回してほしい」「今度は横須賀の病院にもお願いしたい」・・・と。
まさか?と思い、横浜市内で働く産婦人科医をする友人に、現状を聞いてみると、「自分はコロナ担当ではないが、疑いのある患者さんを診る時にはシャワーキャップをかぶりたいのだが、それが足りないので、以前旅行でもらってきたものを洗って使っている。病院ではスタッフ総出でごみ袋ガウンを手作りしているが全く足りない」という・・・衝撃だった・・・
すぐに、家にあるものと、横浜市内の仲間に声掛けして集まった20枚ほどのシャワーキャップを送ったら、ものすごく喜んでくれた!「業者からは全く入ってこないので、2週間探しても見つけられなくて困っていた。とっても助かる!マスクも今まで使い捨ててたけど、今は消毒して使っている。どうしても交換したい時は申請書類を上げて許可が出ないとだめ。」と・・・本当に信じられないけど、それが現状なのです。

シーズとニーズのマッチングが、全国的にできていない。この状況、とても異常だし、今すぐなんとかしなくては!と思い、あちこち問い合わせ続けていますが・・・厚労省、神奈川県、横浜市、社会福祉協議会、医療機関、地域活動団体etc・・・みんなそれぞれにやるべきことをやっている。でもなぜこんなに上手くマッチングされていないのか・・・

・厚労省は必要な支援物資を全国の医療機関に支援
・厚労省が医療機関に対してのニーズ調査をウェブ上で週次調査していて、その結果が神奈川県に報告され、それに応じて支援物資の配布
・各市町村に企業や個人からの支援物資が寄付され配布
・各医療機関は所属の自治体に対して必要物資を申請
 でも、どこの医療機関も全く物資が足りないためごみ袋ガウンやフェースシールドをスタッフが手作りしている・・・

最初に情報を下さった救急センター長いわく「病院側は日ごろから支援する側なので、いざ支援して下さい!と言わなければならなくなった時に上手くヘルプが出せない。『受援』の研修を受けるほどなんです」と・・・

欧米には、病院の中に様々なボランティアを受け入れる窓口があり、専任の職員やボランティアさんが居ます。私が昔現地で学んだAnimal Assisted Therapyなどの活動も、素晴らしいボランティアコーディネーターがいるからこそ成り立っていました。普段からそのシステムがない日本の病院ならではの問題なのかもしれません。

災害時、各避難所に全国の社協からボランティアコーディネーターが派遣されましたが、今回はその派遣という移動ができないことが大きなネックになっていると感じています。

ボランティア活動自体も、今までならみんなで集まって、資材を共有して、分業して、流れ作業で協力して、効率よく物資作りもできたでしょうけれど、今はそれも許されないので、各家庭で個人的に作るしかありません。
子どもが常に家にいて、仕事もしながら、の我が家で、テーブルを占領して静電気まみれになりながら、衛生面に最大限の配慮をしながらの作業は、なかなか思うように運びません。。。
何重もの課題がこの問題の解決を困難にしています。

でも、第二波、第三波は来ると言われています。それまでに、基盤を整えないと・・・

とにかく、業者さんの方で、不織布ガウンやフェースシールドが潤沢に供給できるようになるまでの期間、どのくらいになるかも不明ですが、全国のボランティア活動、なんとか続けながらもう少しあがいてみたいと思います!

#医療機関にエールを

#コロナウイルス

#ごみ袋ガウン

#covid -19

#ボランティア

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?