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久しぶりぶりだね……
久しく、うんこ描いてないなぁ……。ふと思った。
小学校時代の僕は余白があれば、暇さえあればどこにでもうんこを描いていた。ノート、新聞紙、チラシの裏。
毎日毎日10個、20個、30個と量産していたと思う。うんこの単位が分からないので便宜上、個にしておく(本だと生々しいので嫌だ)。
自分の中でテンプレ化していて毎回同じようなquality(質)のうんこを描くことができた。
![](https://assets.st-note.com/img/1641145630905-ZMeWbkwWuH.png)
当時のうんこにはまるで及ばないが久々にうんこを描いてみた。テンプレ化していたのでそこそこの質のものは描ける。線の間に空白があるのが特徴だ。でも、空白の理由は分からない。描きやすさのため? 光の線を表している?
上のとんがりはもっと曲線美が優れていたと思う。こんなにただただ三角になっているだけじゃなかった。ここだけは熟練した腕を持つ職人じゃなければ表現できないのだ。漫画家が体や背景はアシスタントに任せても顔だけは自分で描くというのに近いかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1641146608829-gO8r5oJ3Cm.png)
試しに空白なしで描いてみた。こっちの方がいい気がする。うーん、この空白はどういう意味があったのだろうか。描きやすさも別に変わらない気がする。オリジナリティ? そうかもしれない。デフォルメされたうんこの形状なんて誰が描いてもだいたい同じだと思う。その中で空白を入れることでオリジナリティを出したのかもしれない。
後は描き順。いや、書き順。当時の僕はうんこを一つの字としてとらえていたのかもしれない。小学生当時、僕は字を凄く丁寧に書く子供だった。今よりもずっと字は綺麗だった。書き順は正確でなければならなかった。様式美。正しい書き順で同じqualityのものを表せる字に僕は美を見出していたのだ。そして、うんこにも。
今僕が描いたうんこはまるでダメだ。トメ、ハネ、ハライがなっていない。そして、もうどこをトメてハネてハラったのか忘れてしまった。こういうのを何て言うんだっけ? ロストテクノロジーか?
気を取り直して。
うんこには湯気がつきものだ。湯気と言ったが、これは臭いかもしれない。当時の僕がどっちのつもりでこの4本線を描いていたのか忘れてしまった。後は気分が乗っている時はハエも描いたと記憶している。
![](https://assets.st-note.com/img/1641147168909-wBESqSM32U.png)
最後にうんこに敬意を表してたくさん描きまくろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1641147210784-P8vPAlmvO5.png)
ダメだダメだダメだ。下手なのはしょうがないとして雑過ぎる。これでは当時の僕に叱られてしまう。描き直そう。
![](https://assets.st-note.com/img/1641147780990-Io24z8Mo5t.png)
さっきよりはマシかもしれない。でも、うんこに顔を描いたり数字を入れたりなんて、当時の僕は小手先の技に頼ることはしなかった。うんこと正面から向き合っていた。
うんこ職人を引退して久しいとはいえ……その矜持まで忘れてしまったか。いや、それでいい。うんこ職人は長くできるものじゃない。次世代に確かにバトンは渡っているはず。
小学生にとってうんこは最高のエンタメ。今もどこかでうんこを描いている子供たちに夢を託して。~便~
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2022年の初投稿にふさわしい重みのある記事になったと自負している。
人生いろいろ、世の中、社会には楽しいことも辛いこともある。理不尽なこともある。そして、自分もどこかで気づかないうちに人に不快な思いをさせているかもしれない。しかし、それでいい。それが人生であり世の中だと思う。富める者、貧しい者、たくさん食べる人、小食の人、食べている物や量は違うけれど出すものは一緒。生まれは違えども出てくるものは同じなのだ。それを忘れずに生きていきたい。そんな2022年にしたいと思いこの文章を書いた次第。
爪に火を灯すような生活をしております。いよいよ毛に火を灯さなくてはいけないかもしれません。いえ、先祖代々フサの家系ではあるのですが……。え? 私めにサポートいただけるんで? 「瓜に爪あり爪に爪なし」とはこのことですね!