まじでしんどい
朝9時半に月齢9か月の息子がミルクを飲みたいと目を覚ました。
妻は横にいるが、「息子がミルク飲みたいって」と、夫の私に言った後、「ママはとっても眠たいから寝るね、なにかあったらパパに言うんだよ」「じゃ後はよろしく」と言って妻は二度寝をはじめた。
私は、一階にミルクを作りに降りて二階に戻り、子供にミルクを飲ませた。
今日は保育園もないので、ゆっくり寝ていいところだが、息子は元気に動いている。約1時間息子に付き合い、10:30の離乳食の時間(保育園がいつもこの時間が離乳食なので私としては家でもなるべくこの時間にあげたい)となり、妻に離乳食つくってあげてと言い起こした(離乳食の用意は妻がやっている)。
実はもうすぐファミリカーを買う予定なのだが、今乗っている車がちょうどバッテリー上がりを起こしているので、近くに住むおばあちゃんの車を借りて、スターターでエンジンをかけた後、2~3時間ドライブし、バッテリーを充電させる予定がある。
なので、今ちゃんと起きて(妻の起きる時間はいつもだいたい11:30頃)、お昼の間にドライブしよう。そして今日おばあちゃんの誕生日なので、その足でプレゼントも買いにいこうと言って起こした。
眠い目をこすりながら(前日息子は深夜に覚醒し、私が寝たのは朝の5時頃)みんなで下におり、離乳食となった。
妻がキッチンで離乳食を作っているあいだ、私は息子とリビングで遊んでいる。(このタイミングでよかれと思って洗濯物などをすると「息子と二人にしないで」と妻が発狂、絶叫しながらブチ切れるのでおとなしく息子と遊ぶようにしている)
離乳食ができたとのことなので、息子を椅子に座らせ、シートベルトのようなものをして私が離乳食をあげようとすると、妻が動画みながら離乳食をあげる「今日は大丈夫そう。」というので、分かった。ありがとうと言い、その場を離れた1分後、妻が大声で「出さないで!もう無理!なんで食べないの!やっぱり無理!もう嫌だ!」と怒鳴りながらの大絶叫が始まった。
こういうことはいつものことなので、すぐに代わった。
びっくりして怯えた顔をしている、月齢9か月の息子に「びっくりしたね。ごめんね。大丈夫だよ大丈夫大丈夫。」と、声をかけて私が離乳食をあげるとひと口パクリ。しかし、ふた口目からはべえーと口から吐き出した。
なにか気にいらないのかなと?違うおかずを食べさせようとしたがこっちも食べない。あれ?珍しいな。と思いながら根気よくあげようとしたが食べないので、いつもおなかが膨れてごはんは食べなくなってもそれだけはパクパク食べるデザートを口に運んだらパクリ。しかしこちらも3~4口程度で食べなくなってしまった。
これはおかしいと思い、体を触ってみるとあきらかにお熱が。
おなかも、ふとももまで熱くなっていて、息子くんお熱だといって、今はごはん一旦いっか?と妻に確認して(確認しないとブチ切れる)、非常に不満気だが「うん」というので、息子をリビングに連れていった。妻もリビングにいった。
哺乳瓶を使いきっているのと、先ほどべえーして離乳食が床に落ちたり椅子についているので、いつも通り、床を拭いて、椅子を拭いて、さき使った息子のエプロンを洗い、哺乳瓶を洗おうとしたところ
妻が「息子うんちしてる!」と言った。
そうか。と心の中で思い、洗い物を進めていたら、
妻が「夫!」と大きな声を出した。
なに?と聞き返すと、
妻が「この部屋だとおむつ一人で替えられない」と言う。
そうなの?と私は言った。(今までずっと一人でも替えてきていた。)
すると妻が続けざまに「夫、逆にできるの?」「やってみせてじゃあ」
と、こちらが言葉を挟む間もなく言ってきた。
夫できるの?と言った言葉に私ができるよと言って、
やってみせてと言うならば分かる。
言葉を挟む間もなく、やってみせてじゃあと言ってくるのは違うだろと思い(妻はうんちの時のおむつを替えるのを嫌がり私にやらせようとすることが多い)
なに、煽ってきてんだと思い。
冷静に、私はうるさいと言った。
すると烈火のごとく怒りだし、癇癪はもちろん、泣き叫びながら絶叫、発狂レベルで怒鳴り散らしてきた。
リスペリドンというよく効く鎮静剤が家に山のようにあるのだが、癇癪が起きたときはリスペリドンと水を渡す。
※リスペリドン:抗精神病薬に分類されるお薬で、幻覚や妄想、興奮などの精神科的症状を抑える治療薬
いらないとリスペリドンを投げつけ、ずっと怒っている。
妻の言い分は、こっちが頼んでるのになんでうるさいとか言われなきゃいけないんだと怒っている。できないと言ってるんだから、分かった手伝うねと言ってすぐにこい。そうなの?と言って怒ってくるなと怒鳴っている。
私の言い分は、そうなの?とただ言っただけで、頼んできたことにうるさいと言ったんじゃなくて、こちらが何か言うまでもなく「やってみせて」と煽ってきたことに、怒ってうるさいと言ったと伝えた。
文章にするとなんとも陳腐で、自分で書いててもクソくだらない話だなと思う。
しかし、現場での言葉のトーンやニュアンスや語気の強さは確かに私をイラつかせるものだし、こういうことが頻繁に起きている。
息子熱あるし、今は止めてと私は言うが、妻は関係ないといつも通り息子はお構いなしに泣き叫んで怒り続けている。
息子が寝かかっているので、とにかく違う部屋に言ってくれと何度も言って、遠ざけた。
30分ほど寝かしつけて、妻と話しをするか。と見に行ったら、妻は3度寝をしていた。
しかし、自分でも、無意識レベルにうるさいと口にだすようになり驚いている。
うるさいなんて言うなんて、夫である私の心が狭いと思うだろう。
点で場面を切り取りその瞬間だけで判断すればそのように思うのは当然だと思うし、私自身も文章にして客観的に見るとそう思った。
しかし、ストレスやコミュニケーションの困難さは、点ではなく線で繋がっており、蓄積のない点ではなく、全て蓄積されていく線の延長線上に日々の生活が在る。
今でも、皿洗いやシンク掃除、洗濯、洗濯物も畳んで収納もするし、お風呂掃除やトイレ掃除、ゴミ出しや、キッチン・風呂場の排水溝の掃除、洗濯機のクズ入れからクズを出したり、包丁を砥いだり、柔軟剤を詰め替えたり、家の郵便物をだしに行ったり、換気扇のフィルターを張り替えたり、ペットボトルや空き缶をスーパーの回収ボックスに入れに行ったり、車の掃除もするし、保育園の準備をする、床の掃除機をかけたり、除湿器や空気清浄機のフィルターにも掃除機をかける、妻が脱ぎ散らかす服も片づけるし、息子の哺乳瓶バックなどに妻が詰め込んだゴミを捨てて整理もする、子供の布団やソファーをコロコロかけたり、電子レンジの中も掃除するし、食卓テーブルを拭いたり、スポンジを定期的に熱湯消毒していたりと家事の8割は私がやっている。
朝妻は起きれないというので、息子にミルクを飲ませ、おむつを替えて、保育園に送り、もちろん夕方のお迎えも私が行く。
妻は仕事をしていないが私は、午前9時~長い時は夜の8時まで仕事をしている。
妻は点で話をする。
私は線で話をする。
点の物事は線上で起きていることなので、線の話は切っても切れないものだと私は考えるが。
妻はそう考えない。今この瞬間がどうなのか、過去も未来も関係なく、今この瞬間自分が不快に思ったということに全身全霊をかけて、親の仇かのように怒る。
2月からの約9か月、配慮に配慮を重ねてきた私の心は結構壊れてしまった。
その結果、今まで、そんなこと、口にしてこなかった私が、いとも簡単にうるさいなんて言えるようになってしまった。
障害をもつ患者本人を、発狂している患者本人を、気にかけ、心配するのは当然のことだし、普通そうだと思う。
しかし、精神疾患、精神障害をもつパートナーを支え続ける側も相当に大変であり、支える側の支えは無くて常に支え続けているだけである。育児も頼るべき相手(妻)に頼れない。そして常に保育園の先生や市から心配され配慮されるのは妻である。
妻には、
精神科
訪問看護
産後ケア
母子保健課
そして私の支え
があるが、支える側の私には何もない。
家事も、育児も、お金も、パートナーの心の支えもひとりでやり続ける。
そんな中、パートナーから特に感謝もされず、文句は言われ、泣き叫ばれる。
病んだ妻と、病んでしまった私が、心の老老介護をしている。
限度がある。限界がある。ここが夫である私の限界。
それ以上求めるな、うるさい。と、そんな状況である。
生活の仕組みを変えないといけない。
ストレスをコントロールするための仕組みや方法を考えないといけない。
この線上にあるのは破綻だけ。
今こそ、夫婦力を合わせて、子供のためにもなんとかしないといけない。
分かっている。
しかし、これが異常に難しい。
建設的な話をしようとしても、妻は耳を塞いでしまう。
まじでしんどい。
心がバグりだした私は心を落ち着かせるために、突然、般若心経を唱えはじめるのであった。
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