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【事務局長のメモ】地域に根ざした事業を実施するということ

今日は、嬬恋村地域おこし協力隊のOBであり
現在では、当協会の事務局長である三ツ野元貴が
よそ者でありながら
地域に根ざした事業を実施する(つまり地域貢献)、ということに
どんな想いを込めているか
をまとめてみようと思います。

これは、三ツ野の地元である神奈川県の三浦市で同級生だった”仲間”が政治の世界にチャレンジするという報を受け
また、群馬県内で観光事業者としてともに活動した”仲間”も政治の世界にチャレンジするという報を受け
地域貢献とは?仲間とは?そして今よそ者の私が嬬恋村の地域貢献に取り組む意味とは?をあらためてまとめ、発信することで
地域貢献に取り組む仲間を増やしたい、発見したいと思い
書いた記事です。

前提として、地域が観光業に取り組む意味やそのなかで当協会がどのような想いで事業に取り組んでいるか
がわかるこちらの記事もお読みいただければと思います。

地域貢献への想い

まず初めに、地域に貢献するということについて
皆さんは、生まれ育った地元が好きでしょうか?
「地元にいいお店がない」「地元に帰っても行く場所がない」「地元に友達がいない」「地元がつまらない」
といった理由で地元が好きではない方、地元が嫌いな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

これは非常に残念なことです。
少子高齢化社会が進み、高度経済成長期の貯金を使い果たした地域経済は疲れ果て、ヒト・モノ・カネが都市部に集中し、超高速インターネットの時代だというのに携帯の電波すらままならない田舎では不便が多くジカンもない、そんなイメージですから、自分が育ったはずの地域、自分のルーツが詰まっている地元に諦めてしまい、好きになれない、嫌いになってしまう・・・。
こういった地域が離島だと仮定すると、人口流出と少子化が進み、島での生活が立ち行かなくなり、無人島と化してしまう。
となると、定期的に往来していた航路/空路も廃止となり、やがて誰も近寄ることさえできない、荒れた無人島になってしまいます。
話を戻すと、地域の衰退は、荒れた無人島のような地域が、至る所に生まれてしまうということです。
地球温暖化も進むいま、地球を諦め月や火星に移住するようなSFの物語とも重なる部分がありますね。

私は、この地球も、自分の大好きな地元も、そしてここ嬬恋村も、諦めたくありません。
というよりは、諦めるにはもったいないと思います。
地球上には、まだまだ知らないこと、見たことない美しい景色、会ったことがない人、がたくさん存在しているし、それは自分が長年いたはずの地元や、仕事で多くのことを学んだはずの嬬恋も同じです。
こういった地域の隠れた素材、ポテンシャルを知らずして、諦めるのはその地域に対して失礼なことかなと思います。

しっかりと地域の隠れた素材、ポテンシャルを知り、磨き上げて発信することで、地域に貢献したいと思いませんか?
人生80年
65歳で定年だとしても40年以上、働かなくては生きていけません。
つまり人生の半分は「仕事」です。
せっかく働くなら、少しでもやりがいのある仕事がしたいものです。
私の中で、地域貢献はやりがいのある「仕事」として取り組む原動力になっています。

地域の仲間への想い

次に、地域貢献とは一人では、なかなか成し得ません。
地域内には、業種も職種も様々存在し、皆が自社や個人事業の発展に勤しんでいます。
私一人が、地域貢献したいから、アクセス道路や鉄道を整備し、宿泊施設と飲食店を経営し、遊びのスポットを作る・・・こんなことは一人でできませんね。
必ず、それぞれの能力に長けた仲間が必要だと思います。

また、仲間とは、方向性(ビジョン)や想いを共有/共感し、お互いを尊敬し合い、それぞれが自分のすべきことを全うする、それが仲間だと思います。

現在、当協会のスタッフは9割が村外からの移住者となっていますが
皆が、「つまごい観光ビジョン」を理解し、共感し、自分の仕事を全うしています。
ここで、なぜ村外からの移住者が多いかと言いますと、前述の地域の隠れた素材、ポテンシャルを知るためには、よそ者の視点を多く取り入れることで、固定概念にとらわれない、より柔軟なアイディアが生まれるからだと思っております。
そこに、地域の方の想いや文化が掛け合わさることで、その地域のオリジナリティが注ぎ込まれた唯一無二の地域素材ができあがります。

地域でいろんな事業を営む方がいて
その地域の歯車として、様々な業種、畑は違えど、その業績は地域経済/地域の雇用の歯車となり、どこかで噛み合っているのだと思います。
地域貢献は一人では成し得ない、と書きましたが
地域に生きることも一人では成し得ません。
様々な事業を営んでいる方との関係性で、自分の生活も成り立つものです。
つまり、地域に生きるということは、地域と共に生きるということであり
地域を活かす、そんな想いをもって仕事に取り組む仲間を増やしていきたいです。
地域貢献=地域が活きる、ためにも、多くの視点、地域との深い関係性をもつ仲間づくりをしてまいります。

嬬恋村で地域貢献するということ

最後に、なぜ私が嬬恋村で地域貢献を目指しているかということです。
今までの流れから、だったら地元の三浦市で地域貢献すればいいのではないか、という声が聞こえてきそうです。
当時の自分には、三浦市に住み、三浦市に地域貢献するための能力が不足していました。(前職から転職しようと決意したものの、自分の不甲斐なさに絶望した時期でした)
そんな時に、嬬恋村の地域おこし協力隊の募集を目にしました。
地域おこし協力隊という、地域貢献の最前線の一部を担うことができる。
そういった想いで、応募し採用いただき、今があります。
協力隊として活動していくなかで、三浦市と嬬恋村の物理的な距離は離れていても、様々な形で三浦市に貢献できることを知りました。
そして、なんといっても大きかったのが、自分のような想いをもった仲間が三浦市にもいるということです。
私の嬬恋村での活動を知り、連絡をくれました。
それが、最初に書いた、地元三浦で政治の世界にチャレンジするという仲間です。
一人でも多くの仲間ができれば、やがてその輪は広がり、嬬恋村だけでなく、地元の三浦市や日本中、いや世界中に仲間ができるのではないか、そして世界中で地域貢献する仲間に触発され、私もより精進できるのではないか、そういったことを想い今では「地元・三浦を元気にするために、ここ嬬恋村を元気にするために、そして日本を元気にするために、やることは同じ」というモットーを胸に、嬬恋村で地域貢献について、活動しております。

最後に、ここまで読んでいただいて、もし当時の自分のような、熱い想いをもっているけど使い道がない、自分の能力の不甲斐なさに困っているというような方がいらっしゃいましたら、嬬恋村の地域おこし協力隊に応募することもご検討していただきたいです。
当協会の募集や、そのほか様々な分野での募集があります。(詳しくはこちら)
一人でも多くの仲間ができることを待ち望んでおります。


最後に
政治の世界にチャレンジする”仲間”に
最高のリスペクトとエールを込めて…

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