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エステティシャンからプログラマーに転身しました。

はじめまして

タイトルのとおり、少し特殊なキャリアを歩んできたので改めて転職動機について振り返りたいなと思いリライトしました。

初めて描いた将来の夢

エステティシャンになりたいと初めて思ったのは、中学生のとき。なんの将来の夢も持てないまま、高校受験を控えていたときです。

『志望校は学力ではなく将来の夢から逆算して決めなさい』と恩師に言われたことがきっかけで、当時から興味があって好きだった美容業に就きたいと思うようになりました。

美容業について調べていくうちに、『手に職をつけたい』という気持ちが強くなり、エステティシャンになることを目指します。

専門学校卒業後は第一志望だった企業に就くことができました。技術だけでなくノルマも求められる企業でしたから、伸び悩むことも多く、また苦悩の先にはやりがいが芽生え、私は仕事に邁進していました。

それでも転職に踏み切ったのは、大きく3つの理由があります。

  • 相次ぐ災害により、不況をより意識するようになったこと

  • 航空自衛艦と婚約したこと

  • 技術職以外の選択肢が持てなかったこと


相次ぐ災害がもたらした不況

「これからもサービス業を続けていくのは難しいのではないか」と思わずにいられなくなったのは、2018年の大阪府北部地震がきっかけです。

当時は梅田で勤めていて、茨木市や高槻市といった大阪北部からお越しになるお客様も多かったので、「家の修繕費が必要になるから、今までのように美容に投資することが難しい」とサロンから離れるお客様が目に見えて増えていきました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、格式のあるエステサロンへ通うには年間数十万〜数百万円の費用がかかります。住まいとの優先順位に勝てるわけがないのです。

その後も、西日本豪雨、大阪北部地震に続き、北海道胆振東部地震と異例の災害が目立ったこの年に、転職を視野に入れるようになりました。

転職せざるを得ない自衛官との婚約

私はこの自衛官と出会うまで、自衛官が転勤族であることを知りませんでした。当時は遠距離恋愛をしていて、2ヶ月に1度しか会うことが難しかったので、結婚の話になるまでにあまり時間はかかりませんでした。

彼の転勤先は離島が多く、コンビニもなければ駆け入る病院もない可能性が高かったことから、在宅でできる仕事を探し始めます。

もともと結婚や出産後も仕事は続けたいと思っていたので、これを機にフリーランスエンジニアを目指そうと決意したのです。

私はプログラミングスクールに通うことを決め、会社には雇用形態を相談させてもらい、最終的に半年間、時短社員として働きながらスクールに通うことになりました。


プログラミングスクールに通いはじめ3ヶ月経ったころ、新たな不安が押し寄せました。

理系でもなければ文系とも言えないほど地頭の悪い私が、スクールを卒業したからといって本当にフリーランスとして働いていけるのか。組織に属して、成長を実感してから選択すべき道じゃないのか。日を追うごとに、一度就職したいという気持ちが強くなっていきます。

それには、彼に納得してもらう必要がありました。

悩んだ末、私は「私のスキルが及ばないから、一旦就職させてほしい。一緒に暮らすのはもう1年待ってもらえないか」と申し立てました。

しかし、当時転勤による心細さで精神をすり減らしていた彼には、それを受け入れてもらうことができませんでした。

私は自分のキャリアと彼との結婚生活を天秤にかけ、婚約破棄という選択をしたのです。

手に職をつけた女性こそ今は無敵

私が技術職に固執する理由は、育った家庭環境にあります。

小学生のときから、私は母が父と離婚したがっているのを知っていました。母自身に経済力がないことが理由で、何年も踏みとどまっていたのです。

何度も泣いている母を見ました。私は寄り添うことしかできず、女性が出産を機に一度仕事から離れてしまうと、こんな結果になってしまうのか、と思うようになりました。

寿退社が普通だった当時と現在ではギャップがあります。仕事を続けながら子育てをすることは、数十年前は特例だったのです。

たとえ一度仕事から離れてしまう選択をせざるを得なくなってしまったとしても、スキルさえあれば復帰することができます。いつ訪れるかわからない結婚出産というイベントに常に備える必要はないのです。

最後に

現在はSES所属でエンジニアをしています。1年目は難しかったですが、2年目以降は目標だった開発案件に参画することができ、やりたかったことを仕事にすることができました。

エンジニア転職をしましたが、前職で経験したことが活きることは多々あります。エンジニアになってから身についたことは、もっと多いと感じています。

女性がキャリアに悩むことなく、少しでも多い選択肢を持つことができたら素敵だなと考えています。


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