メンバー紹介#4:古里実(理事)
NPO法人都市づくりNPOさいたま=つくたまのメンバーは、まちづくりの様々な分野の専門家がいます。ここではリレー形式で、メンバーの自己紹介をします。
自己紹介
古里 実(ふるさと みのる)と申します。
鹿児島県出身・埼玉県川口市在住です。
専門分野は、都市計画、建築・住宅行政です。
都市づくりNPOさいたまには、埼玉県庁退職を機会に2016年から参加し、現在、理事を担当しています。
この道を選ぶに至った経緯と今日までの仕事
大学を選ぶ際に、当時の人口過密などの都市問題についての解決策を勉強したいと思い、建築工学科の都市計画研究室に入りました。研究室では、郊外地の都市計画制度や都市計画史が専門の石田頼房先生や住環境整備が専門の高見澤邦郎夫先生などの薫陶を受けました。
就職は郊外自治体の都市行政の仕事をしたいと思い埼玉県庁に建築職として入庁、建築指導、開発許可、官庁営繕、住宅、土地政策、防災、景観行政等を担当。合併したばかりのさいたま市にも派遣され再開発事業などの都市計画の廃止、変更などの地元調整も担当しました。
まとまった仕事としては、若い時代に策定を担当した「埼玉県環境と共生する土地利用指針」、中堅時代の「埼玉県震災予防のまちづくり条例」、「大宮駅東口都市再生プラン」の策定、「埼玉県マンション管理支援ネットワーク」の整備、管理職時代には「埼玉県景観条例と計画景観計画」の策定、埼玉県営住宅の経営指針「県営住宅のあり方について」の策定に関わりました。
建築技術職らしい仕事としては、県庁退職後、幸手市で幸手駅橋上化駅舎と自由通路の整備に関わることができました。
行政職を退いた後は、若い人たちと交流したいと思い、首都大学東京や日本女子大学の非常勤講師を経験しました。現在は埼玉大学工学部環境社会デザイン学科特任教授として、学び直ししながら、学部生に、都市計画、建築計画、建築史、建築法規などを教えています。
また、一級建築士の資格とまちづくり行政の経験を活かして、調布市役所でオンブズマンの仕事もしています。市民からの市への様々な苦情について相談に乗り、必要に応じて市へ勧告や提言をする仕事です。市民と行政の相互理解が深まることを願って取り組んでいます。
興味や趣味的なこと
東日本大震災の復興まちづくりについて、津波で被災した「いわき市豊間地区」の支援活動に母校の研究室OBOGの仲間達と専門家グループの一員として10年あまり継続してかかわることができました。
現在の関心事は、①住宅が余る時代の再開発のあり方、②既存建築物のリノベーションによる地域の人のサードプレイスとしてのカフェなどの居場所づくり、③歴史ある建築物の保存と活用などがあります。
②については「幸手家守舎日の出」を地元建築士さんたちと立上げ、小さな空き店舗をリノベーションしてレンタルキッチン、コワーキングスペースへ整備し、運営することを実践中です。
趣味的なこととしては、まちと建築を見て歩くのが大好きです。まち歩きグループTEKU-TEKUに参加して、各地のまちと建築を評価し参加者で議論することを楽しんでいます。また、幸手宿観光ガイドとして宿場歩きの案内も楽しみな活動になっています。
学び直ししたことをほんの少しでも社会にお返し出来ればと思い「つくたま」に参加しています。このnoteでもささやかですがその情報をお届けできればと思います。
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