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メンバー紹介#3:桑田仁(副理事長)

NPO法人都市づくりNPOさいたま=つくたまのメンバーは、まちづくりの様々な分野の専門家がいます。ここではリレー形式で、メンバーの自己紹介をします。


自己紹介

桑田仁(くわたひとし)と申します。
埼玉県所沢市出身・東京都杉並区現在住です。
専門分野は、都市計画(法制度が都市・市街地形成に与えた影響)、まちづくり、GISを含むデジタルデータの利活用などです。
都市づくりNPOさいたまには設立時より参加し、理事を担当しています。

この道を選ぶに至った経緯

実は大学に入るまでは、建築や都市計画分野に進んだ家族や親せきもおらず、縁がありませんでした。私の入学した大学では、3年生に進学する時点で専門を決めるため、入学時には将来の専門を明確に決めていたわけではなかったです。いざ専門を決めるとなった際、中高の部活動でお世話になった先輩が都市計画を学んでおり、学んでいる内容などについて話を聞いたところ、面白そうだと感じて専門として選んだのがきっかけです。樋口忠彦「景観の構造」、芦原義信「街並みの美学」、陣内秀信「東京の空間人類学」などに触れ、都市に対する興味が増していきました
その後大学院進学を経て芝浦工業大学に就職したのですが、勤務地が大宮キャンパス(東大宮)でした。生まれてからずっと所沢市に住んでいたので、浦和―大宮方面はなじみがあまりなかったことから、大宮やその近辺の歴史やまちづくりについて学ぶきっかけが欲しいと思っていました。そういったタイミングと都市づくりNPOさいたまが立ち上がるタイミングが運よく重なり、参加することが出来ました。

最近の活動

専門分野

都市計画(法制度が都市・市街地形成に与えた影響)、まちづくり、GISを含むデジタルデータの利活用などを専門にしています。

都市計画については、博士論文では日影規制を含む日照確保型形態規制手法についてまとめ、その後は法制度が都市・市街地形成に与えた影響を主に研究しています。つくたまの活動としては、つくたま・研究室を含む学生たちと一緒に、上尾市においてはらいち台地区、五番町地区の2地区の地区計画を策定しました。

はらいち台団地での地区計画策定にあたり、地域住民の方々とまち点検をした時の様子

まちづくりについては、つくたまが2011年に埼玉県の景観整備機構として指定を受けたこともあり、県が主催する「景観行政団体施策研究会」を2013年より、深堀さん、安部さんとともに継続的に支援しています。参加者は景観関連の部局に所属する県内自治体担当者で、景観づくりに取り組んでいる県下自治体のなかからケーススタディとして毎年1-2自治体取り上げ、まちあるきと景観施策を議論するワークショップ、講演会などを行っています。ワークショップを通じて、取り上げた自治体で実践している景観づくりをより深く知るとともに、参加者である自治体の景観担当職員同士が情報交換を行う機会を設け、横のつながりができるように企画しています。

杉戸宿「八百宿」にて開催したWSの発表風景

GISを含むデジタルデータの利活用
技術的な面では、GISを含むデジタルデータの利活用に関心を持っています。埼玉県に関連した成果物としては、日本建築学会埼玉支所が主催するまちづく交流展にて2022年に春日部を取り上げた際、葛西用水、見沼代用水に加え、元荒川や江戸川からの農業用水が春日部を潤す様子を図化し展示しました。標高に応じて着彩を施した地図上に水路や堰を落としていくと、巧みな農業用水のネットワークが見えてきました。

春日部を潤す農業用水ネットワーク

所属団体や関係する期間・施設等

芝浦工業大学、日本建築学会、日本都市計画学会、都市住宅学会、杉並たてもの応援団他


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