あじさい

あじさいは緑のなかよりも、コンクリートが似合うとわたしは思う

郵便ポストのとなり　　　　　　　　　　　　　電信柱、ねずみ色の塀のとなり　　　　　　　　さびれたガードレールのそばに。

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雨ふる、どっしり世界がグレーの日には　　　　濡れた夜　お店のネオンの灯りのような蒼にはっとさせられる。

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刹那、せつな、切ない、せつな

雨に濡れた少女のように柔らかで透明な　　　

わたしをみて