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データで見ると、アメリカって結構・・・

皆さん、アメリカってどんなイメージですか?
GAFAM(ちなみにアメリカではこれは通じません)と言われる、
GoogleやAmazon, Facebook(今はMeta), Apple, Microsoftといった
世界最大のテク企業があることで、
なんか科学の知識が最先端なイメージがありませんか?
企業の技術などは最先端なのは確かですが、
その影響で、国民もみんな科学的知識がしっかり備わってるイメージが、
少なくとも私はアメリカに実際住んでみる前にはありました。

しかしながら、こっちに住んでみて、
ニュースを見たり、人と話したり、
授業の課題で出される論文を読んだりすると、
国民の多くが全然科学の知識がない、
というか間違った知識を持っていることが分かり、
かなり衝撃を受けます。

今ちょうど授業で出された論文を読んでいるのですが、
その内容にビックリしています。

この論文によると、アメリカ国民の51%が、
「気候変動が起こっているかどうか、科学者の中では意見が割れている」
と思っているそうです。
そして10代の43%が、
「地球温暖化の原因は人間ではない」と思っているそうです。
ちなみに、別の論文によると、
気候学者のたった3%が異議を唱えるそうなので、
ということは、97%の学者が賛成しているので、
これはほぼ同意が得られていると言って問題ないと思います。
そして、IPCCっていう世界規模の研究機関の発表では、
「気候変動への人間の影響は明確である」
とされています。

こういう、非科学的な意見の有名な例で言うと、
flat eathers(地球が平らだと信じている人たち)が
アメリカにはいるのですが、
ある調査によると
10%の人が地球が平らだと信じていて、
9%の人が平らか球体か分からないと答えたそうです。

そして、もっと有名な例を挙げると、
マスクをしても病気(コロナ)の感染予防にならない
と考えて、マスクをしない人が相当数いました。
(だからあんなにアメリカではコロナが蔓延したんですよね)

っで、なんでこんなことが起こるかというと、
僕が読んだ論文にも書かれていますが、
アメリカでは科学的証拠よりも
政治的なメッセージの方が強いことが
原因だと思われます。

もし、モノを作ったり、運んだり、
それに必要な電気を作るために
化石燃料などを燃やしたりする経済活動が、
地球温暖化、そして気候変動の原因だと認めると、
経済活動を規制しないといけなくなります。
アメリカの(日本もですが)政治家の強力な支持者は
企業経営者なので、
経済活動の規制を行うと、
その強力な支持者に嫌われてしまい、
政治家としてやっていけないと思っているのです。
だから地球温暖化や気候変動の原因を認めず、
それを伝える科学の教科書の出版社や
ニュースなどにも圧力をかけ、
間違ったことを国民に信じさせるのです。

コロナの対応も同じような理屈です。
経済活動を優先したかったことと、
マスクをしたくないという思いを抱えた人の支持を得るため、
トランプはマスクをするかしないかを
医学的な話ではなく、政治的な話にすり替え、
自分の支持者に広げた結果、
多くの人がマスクの効果を誤解し、
死ななくていい多くの人が死にました。

(Flat eathersについては、
政治との繋がりはよく分かりません)

まぁ日本でも十数年前に
「人は死んだら生き返ると思いますか」
という質問に「思う」と
答えた小学生の数が結構いたので、
他国のことを言える立場ではないと思いますが・・・。

ということで、
アメリカって科学的な国ではなく、
極端に政治的な国だなと思った、
ということをここに綴らせてもらいました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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