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細胞ことはじめ

解剖学という部門がある。
とてもテストが難しい、覚えることが多い、
昨日の約1時間半でも大量の単語が出てきた。
多分まだ…序の口。

解剖学(Anatomy)とは、人体の解剖を通してその形態・構造の理解を目指す学問である。

ウィキブックス

西洋医学に分類されて、
他の医療業種でも学ぶもの。

となると、今の日本人の中で、
『共通言語』として使われているものの深掘りになる。
難しいとかじゃなくて、息をするように
わかるようになりたい、と思ってはいる。

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最初の授業は、私たちの体の最小単位である
『細胞』についての授業でした。
解剖といっても、電子顕微鏡を使ってみていく感じ。

単語で並べてみると、
細かいものを除いても一瞬、目を背けたくなる。

【細胞膜】
リン脂質二重層(単位膜として)、膜タンパク質、イオンポンプ
【細胞小器官】
粗面/滑面小胞体、リボソーム、ゴルジ装置、中心小体、ミトコンドリア、リソソーム
【細胞骨格】
微小管、中間径フィラメント、アクチンフィラメント

先生が言っていた、ひとことが気になった。
『水を垂らした時に球になるのと同じように、
細胞も放っておけば球になろうとする。』

調べてみると、
水にとって、球のかたちが一番表面積の小さい
ことになるらしい。シャボン玉しかり。
たとえ四角い口から作り出しても
表面張力によって、まるい球体になる。

そして『細胞』も、ざっくりと
内も外も水だらけで、
それらを内と外に分ける物体があることで、
存在をできているらしい。

細胞膜を構成する分子は
(てるてる坊主みたいな形で書かれている)
互いに引かれあって、
水の中をふわふわと浮遊している、が、
基本は球体の並びをしている。

ここまでの話だと、
外力との関係性から影響されて、
並ばされていると表現するべきか?

そして、
これが一番エネルギーを使わない形である、
と言うことらしい。

そんな中、私たちの体にある細胞は、
けっこう変な形ばかりしている。

それだけでもエネルギー使ってんだなあ
となんだか腑に落ちた。

たとえば、筋肉。
筋肉はあれでひとかたまりの細胞であるらしい。
お高めのビーフカレーを食べると、
塊肉がほろほろと崩れて、繊維状になる。
実際筋肉には長さがあって、
それが輪切りにされた状態だけれども
あれの一本一本が、個々の細胞。

たとえば、神経細胞(ニューロン)。
実物は見たことがないけれど、絵だと
金平糖型の本体から、筋肉に向かって尻尾が伸びている。
場所によっては1m以上も伸びているらしい。

基本、エネルギーを無駄遣いしないということ。
今でこそ経済発展と関係して、
食べられないという感覚から、日々離れている。

その昔は、朝起きたらお腹が減っていて、
その中マンモス狩って、食べれなければさらにお腹が減る。
人間の祖先だけで見てもそんななのだから、
これが基本のスタンスということらしい。

また、細胞骨格の話も興味深い。
ざっくりと、先の球以外の形に、形状を保つためのタンパク質。

効率化に関する役割として、もう一つ、
細胞内にある互いの関係性の中で効率の良いルートを作る。
難しく言うと、細胞小器官や物質の輸送路を作る。

細胞内では、(まだよく分からないけど)

細胞自らが使うエネルギーを作り出したり(エンジン)、
栄養素を材料として、
人体に必要なタンパク質を設計図通りに作り出したり(工場)、
そのタンパク質をより洗練されたものにしたり(加工工場)、
自ら出たゴミを分解したり(焼却炉、なんて始末のよいこと…)、
オノレの役目を持ったものが、互いに関係しながら存在している。
だから、役目を行う順番に効率性があった方がいい。

細胞骨格は、流れに沿って移動する必要のある、
この細胞の仕事を効率化している。
たまたま浮遊していて、隣り合ったから関係性を持つ訳ではない。
これもエネルギーをできるだけ使わない、という
なんともミニマルな感じ。

ちなみに、ここまでの内容で、
さっき並べた単語たちの働きは登場している。
(細胞膜が分け隔てるだけでなく、
内に外にと物質を通すことは書いてないけれど)

ここから先は、まだ言葉にできてない感じがします。
より取り止めのない感じなので、読まなくてもいいです。

山口創さんの本で、
脳についての文章があった。

かなりざっくりになってしまうし、
面白いので読んでみてほしいのですけれど、
ホヤを例にあげている。
岩場にくっついてる、生きているか分かりにくい、動かない生物。

子供の頃は、おたまじゃくしのような形をしていて、
その尻尾には中椎神経(つまり脳)が通っているらしい。
そして、光の方向に進み、
居心地のいい岩場を見つけたらくっついて育つ。

そして感じたり、動くたりする必要が無くなったら。
尻尾(つまり脳)を本体に吸収してしまう、らしい。
エネルギーを大量に消費する脳が必要なくなったと考えるらしい。

生物にとって脳の役割というのは、外の世界を「感じ」、効率的に「動く」という2つの役割にほかならない。

『最良の身体を取り戻すーここまでわかった心身の深層』山口創 著

つまり人間の脳(神経かもしれない。まだ学びが必要。)だって、
人間が持つ細胞(色々な種類に分業)を効率的に動かすためのもの。

そう考えると、脳と細胞は大きさや階層が違うにして、
大きくみても、小さくみても、
なんだか同じ法則に則って存在してる感じがしました。

なんだか言葉にならないなあ。
脳はもっと面白い話を色々聞くので、
言葉にしていきたいものがたくさんある。

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『細胞』の話に戻りますが、食べものだって人だって、
細かく細かく分解されていくと、
辿り着くのは、決まった物質にしかならなくて、
自分がもっている設計図(核いわゆるDNA)を元に
自分が必要なものにだけ*合成されるって、
考えるとすごくないですか……

*合成 二つ以上のものを組み合わせて一つにすること

自身の体のことなので、目の前にあるはずなのですが、
そこにあるんだ、と言う感覚を養う日々です。