「つくね、あの日の彼に懺悔する」の話
あの夏の夜を。
たまに思い出す。
とある飲み会でのあの夜の私と彼を。
大阪で一人暮らしをしていた20代前半。
コンパに参加した。
目の前に結構好きなタイプの、薄めの顔のシュッとした男子が座った。
(あぁー、好きだな。だけどそれよりも……)
私はこの後、自分がどうなるか分かっていた。
(このフレーズが私の口から放たれたが最期……もうこのコンパにおいて私は、何の実を結ぶでもなく終わりを告げる事だろう)
私はその当時……
ツッコミを止められない人間だったのだ。
そして間もなく宴は始まる……
同時に。
私の始まってもいない恋の終焉の音も聴こえていた。
「カンパーイ!」
ビールを一口含む。
そして私は。
「つーか、Tシャツの首の所、ダルダルやで」
と素敵な男子に向けて、非情な一言を放った。
どっ!
ウケた。
男子も女子も笑ってくれた。
彼が。
彼だけが笑っていなかった。
その後、その男子は私と目も合わせてくれず、
話もしてくれなかった。
(そりゃ、そーだよ。私が彼でもそうする。初対面でそんな……性格悪い事言う女……こうなるって知ってたわ……あーあ。自分にガッカリじゃわ、あーあ)
男子の……人間のプライドを傷つけるのは悪手。
知ってるの、分かってるのよ。
しかし。
若かりし頃の私は、目の前にあるウケを取らずにはいられなかった。
今なら、抑えられる(と信じている)その衝動を。
その時は……抑えられなかった……
何と愚かな……
(今は愚かじゃないとでも思ってるのか……)
ごめんなさい。
マジですんません。
今見たら、私のTシャツもまあまあ、首の所ダルダルでした!
ツッコんでいーよ!
最後に。
何だが少し元気を出したい、そんな時に。
息子が小2の時に、
「お母さん、聞いて!」
キラキラの顔で、歌ってくれた(品のない)オリジナルソングを紹介して終わりの言葉とさせて頂くとしよう。
鼻くそ〜(ソソラソ)
ほじって〜(ソソラソ)
丸めて〜(ソソラソ)/フォーチュンクッキーみたいな振り付け
食べよう♪(ファミレ)
美味しい(ソソラソ)
美味しい(ソソラソ)
ビタミンC〜♫(ソソラシド)/全身でCを表現
「あっはっはー!何これ?あんたの考えたヤツ?」
「いや、M君!」
「シンプルでわかりやすい歌詞、耳に残るメロディ……韻まで踏んで……天才か!」
何か悩みのある方はゼヒ歌って踊ってみて欲しい。
真剣に取り組めば取り組むほど、大概の事がアホらしくなるよ!
あ!そうそう!ちなみに明太子は生派!!
生のネットリ感を楽しみたいタイプ!
明太子をくるむ薄皮も食べるタイプ!
美味しいよ!(ミスター味っ子)←誰が、分かるの……
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