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向いてない

 五月病じゃないけど毎日聴いてる。シンプルにファンなので。
 ラップパートもさることながら、全体的にじんわりと心の傷を癒してくれる感じがする。いや俺は五月病じゃないけど。 


 最近、出社時の発汗がすごい。
 昔からの汗かきというだけでは説明できないレベルでダラダラと液体がこぼれてくる。多分俺の上に川田が騎乗しているんだと思う。おかげで、毎朝周囲の人に奇異の目を向けられながらタオルで顔を覆う時間が十分程度生じている。ただでさえ不良社員なのに肩身が狭い。

 思うに、会社で働くということが俺には向いていない。怠いとか面倒だとかそういうレベルではなく、本来働くべきではない。毎朝緊張でひどい発汗と腹痛に苛まれるし、出社後も胸の神経痛に顔を歪めながらPCと対峙している。上司のデスク前に呼び出された日には全身の震えが止まらなくなり、半泣きでありがたいお言葉を頂戴している。「祈り、かつ働け」というベネディクト会の標語は、俺にとってキリスト教的倫理ではなく単に自らの苦痛を軽減するための呪いとして援用するものだ。つまるところ、労働は罰ゲームとしか思えない。

 断っておくと、別に今の会社がブラックだとはこれっぽっちも思っていない。毎日定時で帰れる(注1)しパワハラもなく、むしろ周囲の人はとても優しい。多分前々から「こういう雑魚が新卒でこの部署に入ってくるから丁重に扱え」という上からのお達しがあったのだと思う。それくらい恵まれた環境にいるが、俺の心身が全員の想像以上にカスであったがためにこうなっている。なってしまっている。
注1……残ってる人も多いので気まずい

 俺の人生は概ねこんな感じで、常に他人の優しさに甘えて生きてきた。足りなくなったら何かを言い訳に逃げて、また甘い蜜を吸える環境探しの繰り返し。当然人間的には何一つ成長しないままこの歳までボーっと生きており、そろそろツケを払う時が来たという感じだ。

 元々夢というか「なれたらいいな」程度の熱量で小説家を志していたが、より本腰を入れて取り組む必要がありそうだ。清流では生きられない魚のように、俺も会社では長く生存できそうにない。それ以外で金を稼ぐ手段を得られないと、近いうちにぺしゃんこになりそうだ。


今月残りやること
・小説の続きを書く(三日後には投稿予定)
・トラぺジウム感想
・歯医者に行く

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