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言い訳探し24年目

 仕事を残したまま退社し、映画を観るのにハマっている。ハマらざるを得なかっただけかもしれないが、この場合重要なのは過程よりも結果だ。仕事だってそうなんでしょ?

 ギター弾いてるダウナー系お姉さんに惹かれて観たら予想以上に面白かった。俺が最近CGに興味ある(注1)から魅力が増幅されたところもあるが、音楽やものづくりという最近流行のテーマに対する真摯さを感じた。CGもMV的なルックの中でキャラの表情をうまく崩して個性を出していたのが印象的で、同時期+同脚本+類似テーマのガルクラとはまた違った面白さがある。花田先生、外崎みたいな男キャラもっと出してください。


 こういうテーマの作品に触れるたびに、口だけはご立派で肝心の手を全く動かさないことの愚かさを再認識させられて自己嫌悪に陥ってしまう。知ってました? 俺って小説で食っていきたかったらしいですよ。そっか、書かないから誰も知らないか。たはー……。

 年を重ねて人生のステージが切り替わるごとに、様々な形で自分の身の丈というものを思い知らされていく。仕事はできないし他にさしたる強みもない人間である自分は、小説という枠組みの中でも「才能ナシ」と書かれたポストイットをぺたりと貼られ、それで終わる程度の存在らしい。ネットに何か載せてもろくに読まれもせず、たまにくる評価のほとんどは相互狙いのものだ。要約すると、俺の文章には需要なんてこれっぽっちもない。

 ただ、需要がないからと言って書かない理由にはならない。たとえ評価されなくても、下手の横好きだったとしても創っていけばいいし、ものづくりとは本来そういう行為だと思う。金や顕示欲の充足はあくまでもおまけ扱いで、初期衝動の赴くまま何かを生み出していくのが本懐であり、結果が伴わなくても過程に意義を見出せる活動。これを目指していくべきだし、何も動かず言い訳ばかり並べて心地よく腐敗していくのは不健康だと再確認した。

 長々と精神不調者のようなことを述べてきたが、「創作は楽しいからするの!」と堀江さんも仰っていた気がするし、とりあえず書きたい文章というものを突き詰めていって、その先にプロとかアニメ化とか好きな声優とお話しする機会とか、そういう煌びやかな表の世界があるのだと思う。とりあえずちゃんと書きます。書いてるときは結構楽しいし。

 
 ところで、俺は会社を辞めたいんだけど、新卒一年目で退職した雑魚を雇ってくれる会社とかありますかね? 小生、お茶くみとかできます。


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