見出し画像

金曜夜は、歌を数えりゃええんよ

はじめまして。記念すべき10本目を担当する近藤です。
突然ですが、皆さんは「10」と聞いてまず何を思い浮かべますか?


そう、数字です。

数字とは、数値や数量を表現するための記号および文字のこと。実は「10」というのも、その数字のひとつなのです。

ということで今回は、タイトルに数字が入った未聴曲を一曲ずつ聴いていき、どこまで数えられるのかチャレンジしようと思います。ルールは簡単、以下の通り。

・0から昇順に、数字がタイトルに入った曲を挙げていく
・未聴の邦楽に限定する
・半角英数字表記のもの以外は認めない
・体力の尽きぬ限り、中止することは許されない

前回のけー君が文系の記事だったので、今回はゴリゴリ理系の私が、数学の真髄ってモンを見せつけてやりますよっ!ということで、早速行ってみましょう。

0.

まずは、0から。すべてのはじまりですね。Spotifyを開いて検索ボックスに「0」と入力すると、知らない曲がたくさん。10までは無限にありそうなので、飛ばして行っちゃいましょう!

倖田來未『0時前のツンデレラ』

久しぶりに倖田來未の歌声をちゃんと聴くと、なんだか感動しちゃいますね。ピアノにボーカルというシンプルなバラードですが、サビに大胆な転調があり、面白い構成になっています。ツンデレラという言葉遊びや、「王子様(きみ)にこんなお姫様(おんな)は もう二度と現れない」という締めの歌詞とか、やばくないですか。時代いぃぃ〜〜って感じですよね。
ちなみにこの曲、misonoのカバーバージョンもあるのですが、姉妹の違いがわかりやすく出ていますので、そちらも是非チェックしてみてください!

1.

角銅真実『1』

最新アルバムの好評が記憶に新しい角銅真実。ひとつ前のアルバムになりますが、まずアートワークが抜群に良いですね。とても短く、この曲だけだと全容が掴みにくいですが、カセットテープやサンプリングされた声がアクセントとなり、温かさと不穏さが同居した雰囲気になっています。好き。

2.

さとうきび一家『2』

さとうきび一家、まじで素性が知れない。全然さとうきび感のない写真に、初期設定から何の変更もしていないような「taik」の文字。しかもインスト、中国楽器のような音色で奏でられ、終わり方も唐突なカットアウト。やりたいことを、少しも熟成させることなくアウトプットしたような熱量で、音楽の楽しさを体現しています。
偶然にも、このアルバムには『近藤』という信じ難いタイトルを持つ曲が収録されていたので、勇気が出たら聴いてみようと思います。

3.

妖艶男爵『3』

2曲続けて、Spotifyの月間リスナーが20人以下のアーティストを引いてしまいました。なんだかアートワークも似ている。音の雰囲気はまったく異なりますが、こちらも熱量がすごい。いくらテクノとは言え、荒削りでうるさすぎる。クラブで流れれば、ひどい頭痛に襲われそうな曲ですね。月間リスナー100人以下の世界は、こんな音楽で溢れているからやめられないです。

そして、ここで報告ですが、どうやら私に「飽き」が近付いてきたようです。しかしこんなところでやめるわけにはいきません。そう、私はゴリゴリの理系なのだから。数を数えるエキスパートなのだから。そこに音がある限り、数え続けるのみ。先を急ぎましょう。

4.

Yaffle『4』

TOKAのYaffleによる劇伴です。さすがのミックス技術で、音がめちゃくちゃ気持ち良い。劇伴が良いと、それを映画館のサウンドシステムで聴くためだけに1500円払えますよね。最高です。

5.

TEE『5年後のアイラブユー』

だ、だ、だだ、だだだだ、だせえ〜〜〜。なんですかこのダサいジャケットは!そして「TEE」ではなく「Tee♪」が正式な表記なのか。「ベッキー♪♯」みたいなことなのか。これが2015年発売なことに驚きです。
しかし一聴してみると、びっくりするぐらい良い。音数の多さに反して、繊細な編曲によって整理された音たちは、まったく耳を疲れさせない。透き通ったギターに、軽めの打楽器、ベースも安定感があり、5分という長尺もあっという間に感じられます。これぞ発掘した感、ディグの醍醐味!
いや、私が知らなかっただけで、結構有名な曲なのでしょうか。だとすればアートワークが足を引っ張り過ぎてるな............。

6.

くうきにみつる(空気公団×倉本美津留)『6』

空気公団と倉本美津留によるプロジェクト「くうきにみつる」、らしい。アートワークから音まで、すべてが「みんなのうた」っぽい。

7.

工藤静香『7』

キムタクの嫁。めちゃくちゃすぎる...。こんなにもめちゃくちゃで、色気に溢れた声ってあるのか。決して歌がうまいという感じではないですが、その分すべてをエロに振り切っていて、この時代のヒットソングってやっぱり面白い。ミラクルひかるによく似た歌い方。

8.

Lucky Kilimanjaro『週休8日』

うわー、ハウスだー!来た来た!ベースが跳ねてるだけで嬉しくなっちゃう!ボーカルも良いね!

....................はぁ。やばい、完全に舐めてた。早くやめて寝たい。辛い。誰か許して。

9.

NiziU『9 colors』

NiziUちゃんだーかあいいー。右下の水色のとこ、相部屋行けます?

10.

ユビキタス『10』

この音知ってる。あの頃のロックだ。そして限界が近そうだ。

11.

Som『11』

心地良い、このまま寝たい...。Somって良いね、言いたいもん、ソムって。ほら、ソム、ソム、ソム、ソ、...ム、ソ、...ム、..ソ、.........ソ、ム......バタんっ


ピピーっ!そこまで!!はいやめ!!
さぁ、今回の記録は.........、「11」でした!惜しい!

無念、私の体力が尽きる前に、逃れられない飽きがやって来ました。実は、3ぐらいからすでにモチベーションは底を付き、『5年後のアイラブユー』の名曲っぷりに少し体力は救われたものの、飽きという強敵には歯が立ちませんでした。私が飽きたということは、皆さんはもうとっくに読むのをやめていることでしょう。ここまで読んでしまったあなた、診断結果は「暇」です。もっと予定を詰めましょう。金曜の夜に読むものではありません。

かように、知らない音楽を聴くという行為は、思った以上に疲労を伴います。私も今回、ディガーとしての実力不足、理系としてのゴリゴリ力不足を痛感しました。しかし、体力を使った分だけ、未知の素晴らしい音に出会うことができるということです。実際にこの記事だけでも、新たに12曲を知ることができました。
どこから掘れば良いかわからない方は、今回のように何か縛りを設けて掘り漁ってみるのはいかがでしょう。そこで見つけた気になる曲を、さらに深堀りして行けば、きっと素晴らしい出会いがあるはずです。

そして。週末の夜は、街に出ると楽しいイベントがたくさんあなたを待っています。TMPが主催するDJイベントtonight!も、来週4月22日に開催予定です。是非、お越しくださいね。

平日は部屋で掘って、週末は街で掘る。そんなディグライフをあなたに。
ぐっない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?