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【つくば100人カイギ、ハジマル】2018/12/22 vol.1

とうとう、つくばでも100人カイギが始まりました!


100人カイギとは毎回その地域で活動されている登壇者5人に自分の活動内容や想いを語ってもらい、その登壇者が100人に達した時点で解散するという会議になります。2016年に港区で始まったこの100人カイギは、渋谷区、千代田区、横浜市…などに広がりを見せ、本日つくばでもvol.1が開催されました!

みなさん、初めまして!!
今回のつくば100人カイギvol.1の記事を担当しているなつこと申します。現在筑波大学に通う1年生で、つくば100人カイギの主催者 堀下さんがfacebookで「つくば100人カイギのライターとカメラマン募集してます」と投稿した数分後に「ライターやりたいです!」と即レスしたところ、ほんとに記事を書くことになってしまいました!笑

筆者は以前から100人カイギの存在を知っていて、いろいろな活動をされている方のお話を聞けるこのプロジェクトに興味を持っていて行ってみたいと思っていたので、つくばで開催されることが決定したときからこの日を楽しみにしていました。

会場に入ってみると、、、30人ほどの参加者と登壇者がイベント開催前から積極的に交流をしていてなんだかいい感じ。
ここから新たな何か生まれそう、、、

主催者・堀下恭平さんの挨拶から始まり、参加者同士のアイスブレイクをしたのち、いよいよ最初の登壇者のお話!

1人目の登壇者は、勝手につくば大使 コム&あぼさん


小村さんはつくばへの愛が強すぎて、勝手につくばの魅力を伝えはじめて3年の学生ブロガーさん。
今回の登壇ではさらに、普段一緒に活動されているキリンさんと二人でお話していて、つくば100人カイギは一人目の登壇者から「100人」の概念を取っ払ってしまいました(笑)
(ちなみにキリンさんはつくばのその辺のサバンナで生まれたそうです笑)お二人は、つくばにいる有名人やこだわりを持って商品を作っている人の想いやその人と関わった体験を、ユーモラスな語り口調でお話してくださいました。

中でも印象的だったのがフルマラソンや筑波山登山を裸足でやり遂げる方の紹介。私の一度筑波山登山に挑戦したことがあるのですが、足元は滑りやすかったし石もごろごろしていてとても裸足で歩けるような道は存在しません。ですがその偉業を平然とやり遂げる方が実際につくばにいて、小村さん自身もそれを体験してみたというお話をされていて、そんな面白いことに挑戦している人がいるもんだなぁと楽しくお話を聞かせてもらいました。


2人目の登壇者は、つくば市スタートアップ室 推進監の高瀬章充さん


高瀬さんは筑波大学在学中に株式会社フラーの立ち上げをしたのちに、その後もいくつもの事業を立ち上げ、現在はつくば市のスタートアップ室推進監として、つくばでスタートアップをしようとしている企業を支援しています。こうしたゆるいコミュニティを形成するプロジェクトにおいて市役所の方が登壇されるのが、私としてはすごく意外でした。それは公的機関は頭が固そうという私の固定概念がもたらしたものであり、実際にはこれからのつくばのスタートアップに期待感を持てるようなお話ばかりでした。

いくつものスタートアップの経験をされている高瀬さんが、なぜ次なるスタートアップに挑戦するのではなく今の職につかれたのか個人的にとても気になりお話を伺ったところ、「スタートアップをしたい人のための土壌を作りたかった」「公的機関だからこそ動かすことのできる大きな組織がある」というお話が印象的でした。例えば自動運転に関するスタートアップ企業が実験をしたいと思っても、道路で実験するためにはたくさんの公的機関の協力が必要になります。ですがスタートアップ企業に対し、快く協力してくれる組織がそれほど多くないことも事実であり、そこで必要となってくるのが市役所の力となります。高瀬さんのお話から、大きな力を持つ組織と小さな力しかもっていない企業をつなぐ仕事に魅力を感じることができました。
こうしたお話から新しい事業に挑戦する人の存在ももちろん重要ですが、それを支える環境やその環境を整える人の存在も同じくらい重要だと改めて思いました。


3人目の登壇者は、Kids Creation TSUKUBAを運営されている宮嶋さやかさん


日本の今の教育のままで果たしてこの先大丈夫なのかという疑問を持った宮嶋さんは、12年前にそれまでの看護師という職業とは畑違いの教育の分野に飛び込み、インターナショナルスクールKids Creation TSUKUBAを創設しました。ここでは0歳から小学6年生のこどもたちが日々英語を使って生活しますが、決して英語を教えるための学校ではありません。「自分の考えをしっかり持ち、実行する力」「道を切り開くタフな心」を育てることをこの学校のミッションとして掲げ、日々活動されています。

印象的だったエピソードは、Kids Creation TSUKUBAを卒業した現在中学校に通う子が海外に修学旅行に行った時のトラブルを解決したお話でした。グループのメンバーの一人が携帯電話をなくしてしまいグループ全体でおろおろしていたところ、その卒業生の子は「これは、ビックチャンスだ!」と思い立ち、落としてしまった携帯電話の番号に電話をかけ、拾ってくれた人と待ち合わせ、無事に携帯電話を受け取ることができたそうです。

このエピソードを聞いたとき、悔しくも「絶対に自分が中学生だったら、この行動はとれないだろうな」と感じてしまいました。今でこそそれくらいのことはできるかもしれないけど、中学生という幼さで、海外という言葉が伝わりきらない土地で、そんなことをやってのけてしまう中学生がいるという事にただただ感心してしまうばかりです。やはり今まで私たちが受けてきた教育では得ることのできなかった大切な力をこのKids Creation TSUKUBAで子どもたちは得ることができているんだなと思いました。

4人目の登壇者は、カフェ日升庵のオーナーの野堀真哉さん


筑波山麓に店舗を構えるカフェ日升庵でつくばでしか体験できないものを提供する野堀さんは、以前から「地元に根差す」という事に強い興味を持っていて、紆余曲折を経て現在の職に行きつきました。
前職の家電製品の営業で感じていた「人が作ったものを売る違和感」から、「自分で作った地元に根差したものを、つくば市内に住む人にもつくば市街から来た人にも楽しんでもらいたい」という想いを持つようになり立ち上げた日昇庵。メディアでも多く取り上げられていて、今では筑波山の近くのおいしいご飯を食べられるところなら日升庵という認識もだいぶ広まり、創業当初からある火鉢体験はもちろん創業当初にはなかったハンバーガーやスイーツ、ドリンクメニューも人気を博しています。

野堀さんの講演を聞いていて、野堀さんの最大の魅力は会場全体を包み込む柔らかい語り口調だなぁというのを強く感じました。(それと同時に鹿児島から東京まで自転車で帰ってきたというエピソードを聞いて、ほのぼのしている見た目で結構やばいことする人だなぁとも思いました笑)こうした人の周りに人が集まって、口コミでまた人が集まって、どんどん輪が広がっていって、この現象こそがつくばの魅力になっていけば、誰もが行きたくなるような素敵な街になるんじゃないかなと思ってます。

何はどうあれ、私自身も野堀さんのお話を聞いていて、カフェ日升庵に行って火鉢体験をしたくなりました!(笑)

5人目の登壇者は、100人カイギの会場であるup Tsukubaのおかみ江本珠理さん


江本さんは今年つくばに来たばかりのほやほやのつくば市民(私もほやほやつくば市民なのでなんとなく親近感を感じています!)ではありますが、つくばに来た当初からup Tsukubaの立ち上げに奔走し、今ではup Tsukubaのおかみをしつつ、つくば経済新聞の編集長やラジオのディレクターも務めマルチに活躍されている方です。
よく「江本さんって結局何している人なんですか?」とよく聞かれるそうなので、今回は江本さんが何者なのかという事をお話してくださいました。

「場から生まれるものが好き」「当事者意識を持って働きたい」という想いが強い方なんだなと感じました。これまでも東北とつながりを持ったお仕事や、地域に根差したゲストハウスやコワーキングスペースの運営をしていた江本さんではありますが、そうしたお仕事に対してでも常に疑問を感じ続け、自分のありたい姿を模索し続けた結果、今では自らが裁量権を持つ地域に根差したコワーキングスペースを作ることに行きついたとお話されていました。(つまり「up Tsukubaのおかみ」が江本さんの本業になります)

筆者は江本さんと以前から知り合いでしたが、普段のおしゃべりではちゃんと聞いたことのなかったつくばでコワーキングスペースを作ることになった経緯や、どんな想いでお仕事をされているのかなどを聞くことができて、とても新鮮な感じがしました。
これから江本さんがup Tsukubaで作っていくつくばのコミュニティに大きく期待しています!


つくば100人カイギvol.1をおえて…

今回のつくば100人カイギで筆者にとって最も印象的だったのが、普段の生活では絶対に関わることのできない人と関わることができるイベントだったなということです。

冒頭の自己紹介の通り筆者はまだまだひよっこの大学生で、世の中のことを何もわかっていません。比較文化学類で様々な文化を勉強していることもあり、海外の文化にも地方のコミュニティにも食・農の分野にも興味があるため、この先どんなことを勉強して、どんな仕事をして、どんな人たちと暮らしていきたいかまだまだ不透明で不安定な時期なのです。
それゆえに、「世の中にはどんな活動をしている人がいるんだろう」「どんな生き方をしている人がいるんだろう」という疑問があとからあとから溢れてきます。それが、今回筆者がつくば100人カイギに参加した大きな原動力となっています。

学生は普段、大学の中だけで生活が完結してしまうことが多く、それなりに楽しく充実した学生生活が送れてしまうので、それ以上に自分の知らない人と出会ってみたいと思う人は少数派です。ですがもちろんつくばの中には学生以外の人もたくさん住んでいて、そうした方々と交流することは学生に新しい視点を気づかせてくれます。私自身今回の100人カイギで教育・福祉の分野や企業のスタートアップのお話などを聞いたり、メーカーに勤めている参加者と交流したことによって、これまであまり触れたことのなかった分野について知ることができました。

今回はあくまでもvol.1。今回の参加者の中には「この先の回でお手伝いするよー^^」と名乗り出て下さる方もいて、ここからつくば100人カイギがどんな盛り上がりを見せるのか、どんな形に成長していくのか、これからがとっても楽しみです!!


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