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映画『台風家族』

草彅剛主演。監督・脚本は「箱入り息子の恋」の市井昌秀。2019年公開。Amazonプライムビデオで鑑賞しました。

鈴木一鉄(藤竜也)と妻の光子は2000万円もの大金を強奪し行方不明になっていた。事件から10年たったある日、いまだに所在不明の両親の仮想葬儀を行うため、鈴木家の子供たちが集まるのだが、、、

葬儀のあと、子供たちは行方不明の父親のことを、「本当に金に汚いクズだった」とののしり、財産についても奪い合います。

「ミッドナイトスワン」とはまったく違う、自分勝手でゲスな草彅剛の演技が見られます。

父親の2000万円強奪の理由が明かされていくのですが、それはとても切ないです。

だれか一人でも、親の家に行っていれば、、、、

父親を演じた藤竜也が、とても良かったです。

長男小鉄(草彅剛)がつけていた「映画ノート」がでてくるシーンが好きです。古い映画のポスターが貼ってある部屋。ノートには映画の事や、イラスト、サインの練習が書いてあって、なんだか懐かしい。

失業中の小鉄が「俺はまだ夢の途中だ」と叫びながらタンスの中身をひっくり返すシーンがあります。その夢とは何なのか、後半にわかります。

登場人物は叫んでののしり合ってばかりなんですが、「愛」にあふれた作品でした。


市井昌秀監督は構想に12年かけてオリジナル脚本を映画化したそうです。

私は観ることができて良かったです。












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