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残雪の至仏山に登り、下山後は卵臭の温泉とたっぷりのおいしいご飯

温泉付きペンションに2泊して残雪の至仏山に登った、2024年5月のひとり温泉登山2日目

2024年のゴールデンウィーク後半は、尾瀬戸倉温泉の温泉付きペンションに2泊して、中日に至仏山に登った。

1日目の日記はこちら↓

至仏山の登山口である鳩待峠には、尾瀬戸倉を5時30分に出発するバスで向かう。5時30分ちょうどのバスに間に合わなかったとしても、同じ料金で乗車できる乗合タクシーが、続々と鳩待峠に向けて出発するので慌てる必要はない。とは言え、できる限り早出したほうが行程にも余裕が出るので、始発バスに乗るつもりでバス乗り場に向かおうと思っていた。

この日泊まっていた宿では、なんと朝5時から朝食を用意してくれるという。
前回泊まったときに、朝食もおかずがたくさんあって大変おいしかったことを覚えていたので、しっかり朝食を食べてから宿を出ることも考えた。けれど「朝食を食べる時間がなければおにぎり弁当に変更することもできる」と聞いたので、お弁当がどんな感じなのかも気になったし、弁当に変えてもらえるようお願いした。
宿のおいしい朝食は明日の朝に、慌てずゆっくり食べればいいしね。

弁当は朝5時前には帳場に置いておいてくれるとのことで、4時45分ごろに見に行ったら既に置いてあった。例によって山に登る際に荷物を増やしたくないので、部屋で食べてから出ることにする。

大きなおにぎりが2つ(具は梅干しと鮭)と、魚肉ソーセージ、きゅうりの浅漬けを1/2本、ゆで卵、そしてバナナ1本とペットボトルのお茶。
シンプルだが、飽きがこなくて食べやすい。ゴールデンウィーク前半の北アルプス登山では、早朝に弁当や山小屋の朝食を食べるのに食欲が湧かなくて苦労したが、塩気のあるおにぎりとしんなりした海苔、ほどよく塩の効いた浅漬けなら無理なく食べれる。おにぎりは偉大だし、やはりこの宿のご飯は弁当までうまい。

5時15分ごろに宿を出てバス乗り場へ向かう。

尾瀬戸倉の路線バスのバス停を通り過ぎた先の尾瀬第一駐車場からバスが出るのだが、始発のバスは既に満員。その次に出る乗合タクシーに乗って鳩待峠に向かった。

30分ほどの乗車で、鳩待峠に着いた。今日もいい天気でうれしい。

至仏山は周回コースで歩ける山だが、雪のない時期は植生保護のために山頂から山の鼻に向かって下ることは禁止されている。雪のあるこの時期だけ、夏から秋にかけては登ることのできない「鳩待峠→小至仏山→至仏山→山の鼻→鳩待峠」というルートで歩くことができるのだ。多くの登山者が小至仏山を経由する、夏と逆回りのコースで出発していく。

さて、私はどちらのルートを選んだかと言うと……?

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