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障害者歯科へ行ってみたよ!(前編)


障害児の歯科通いってハードル高いですよね・・・。月子は、海月くんに受診させるのは絶対無理!! ってずっと思っていました。だから小学生になっても、かかりつけの歯医者がなかったのです。

私も歯医者嫌い・・・(笑) 何をするか何でそれをするかを理解して、ひどくなる前に行く方が良いと思って必要だと分かっているから渋々行くのを受け入れているけれど。それらが分からなかったら、何でそんなことしなくちゃいけないの? そう思うのは当たり前だなぁと思います。(だから、多分理解できてないけど、海月くんに伝えるようにしてる)
歯医者が好きな人自体、あまりいないんじゃないかな? 音も臭いも、何となく不安になる場所だよね。

ちなみに「障害児の保護者」としての感情の部分で、自治体の三歳児健診(歯科健診もやった)で心無い言葉を浴びせられたのもトラウマになっております。。。

前編では、「行くことになった経緯〜受診までのやり取り〜診察当日の流れ」をざっくりと書きます。初診時のことです。





行くことになった経緯〜受診までのやり取り〜診察当日の流れ


【 行くことになった経緯 】
学校の歯科健診にて、歯石沈着のため医療機関へ要受診のお手紙をもらう。

【通院先を探す際の思考】
近隣の歯科はハードルが高いなぁと躊躇。台に乗るのも難しい、口を開けられない、海月くんの行動に対する周りからの目が怖い。そして、そんな場に行けるような気持ちの余裕がない…。

【選択した施設】
口腔保健センター(障害者歯科で調べ、通える範囲の2ヶ所で比較してコチラに決定)家から10kmくらい(移動に1時間弱)

【予約】
電話にて。通院対象は、手帳所持の方のみだった(←もしかしたら、施設にるかも?)土曜の受診を希望したところ、1ヶ月先が予約できた。タイミングによっては3ヶ月先になる場合もあるらしい。

【事前準備】
予約後、問診票が送付される。記入して持参。A4で4枚ほど。紙面ゆったり目なので、記入量はそんなにない。

【受診時の持ち物】
保険証と医療証。障がい者手帳。記入した問診票。コップ、歯ブラシ。

【受診当日の流れ】
歯科に到着→歯科衛生士さんとお話(問診)→医師の診察・治療→次回予約

・診察前
診察前に歯科衛生士さんと対面でお話し。10分〜20分くらい。問診票の内容について、本人について、治療についてなどを話す。疑問にも優しく答えてくれた。

・診察について
診察直前に、診察室隣接の待合室で当日の流れを医師が絵カードで本人に向けて説明してくれた。実際に進めていく際も、診察台近くにボードが置いてあって、絵カードで本人に伝えた後におしまいBOXに入れてた。「鏡入れるよー」「機械の歯ブラシだよー」と伝えたり見せたりしながら治療を進めていた。

蛇足ですが、障害者歯科では診療報酬にTEACCH法というのがあり、それが取り入れられてるんですね。そのことについて、こちらのVoicy聴いていたら触れられていました。佐々木康栄先生の放送全般おすすめです〜。興味ある内容だけでも聞いてみてね。


・診察中の様子
初回は、本人かなり嫌がった・・・。何度も帰ろうとした・・・。最終的には台の上でタオルを巻かれ、編み編みのネットを被せられました(汗) 海月くんは、横になって巻かれて動けなくされた後は、抵抗しなくなったような? 抵抗しても無駄と諦めたのかもしれない。泣く事もなかったです。診察終えて、身体が自由になったらソッコー靴履いて後ずさってましたが……。

【特徴】
・担当医など

医師、歯科衛生士さんが毎回同じ。(初診から続けて6回通い、全て同じ方でした)

・治療のスピード
初回は治療には入らず(削らず)、歯の状態確認のみでした。恐怖心を与えないように、どの程度進めるかなど保護者の希望を聞いてくれました。スモールステップで部屋に入るだけとか椅子に横になるだけでもOKでした。我が家の場合は、タオルで巻いて口の中見る所までやっちゃいましたが・・・。

・方針
直接確認したわけでは無いですが、「予防歯科」に重きを置いてる感じです。未然に防ぐ、虫歯になりにくくする、早期に発見するなど。正しく効果のある歯磨きやフロスの使い方など教えてもらえました。(初回以外にも、適宜)

怖がったり拒否が強い子でも、徐々に本人に慣れてもらい極力身体の拘束なしで受診できるように目指してくれます。




歯科受診して明らかになった真実。


さて。
歯石沈着のため医療機関へ受診した海月くんですが。先日で 6度目の通院 になります。え? 歯石沈着なのにそんなに通うの? と思ったあなたにお伝えしたい。


学校歯科健診→ 歯石沈着 (虫歯の指摘なし
受診結果→ 6本治療虫歯軽度3本+シーラントなど処置3本)

虫歯あったよ! 3本も!!!(汗)


・虫歯について
学校の健診は設備や時間の制限もあるため、奥歯などの部位の小さな虫歯の発見は難しいんだなと実感(虫歯3本中、2本は奥歯)。歯石沈着(虫歯の指摘なし)で受診したけど、実際は虫歯複数ありました。そもそも歯石が酷くて、歯石に虫歯が隠れて見えていなかったという事もありえます(爆)



障害者歯科。病院によって、流れも対応も様々だと思います。でも、私たち親だって、なんとなくイメージつく方が安心していけるもんね。一例として参考にしていただけたら嬉しいです。

障害者歯科を謳っていても、本当に理解があるかどうかは行ってみないと分からない・・・みたい・・・です・・・。ご本人が、安心して通える病院に出会えますように。信頼して通い続けられる場所に出会えますようにと願っています。


次回の後編は、頻度回数、処置について、受診した時に感じたことなど書いていきたいと思います♪


参考に。

日本障害者歯科学会認定医が開設または勤務している歯科医院、病院、口腔保健(歯科)センターの施設検索
(ご自宅近隣の障害者歯科をさがせます)

大阪大学歯学部附属病院 障害者歯科治療部 視覚支援素材
(本人に説明する際に使えそう・・・?)

ふなびき歯科
(本人に説明する際に使えそう・・・? こちらは、偶然見つけた岡山県倉敷市の歯医者さん。こんな所が近くにあったら、息子はかかりつけにしていたかもなぁ・・・)


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