亡き父の声が残っているスマートフォンを発掘した

部屋の整理をしていたら、古いスマートフォンが出てきた。

（――なんで処分してなかったんだろう？）

古い携帯電話類は、すべて下取りに出すなどして処分している私。
どうしてこれだけ残していたのか思い出せないので、とりあえず充電して中のデータをチェックした。
すると、２年前に他界した父からの留守番電話が残っていた。

内容は
『いつも自分の誕生日を気遣ってくれてありがとう。お礼を言えてなかったから気になってたんだ。改めて、ありがとう』
という趣旨のもの。

父は酔うと、たまにこういう電話をかけてくることがあったのを思い出して、少し泣いてしまった。

それにしても……父の誕生日は11月24日。
留守電のタイムスタンプは　2015年4月23日　19:09。

ねえお父さん。誕生日からもう5ヶ月も経ってるよ？ww

当時の詳細は覚えてないけども。
たぶん時間的に私がお風呂に入ってたとかで電話に出られず、留守電を残してくれたんだろうなあ。

最近は家族間のやり取りとか、すべてメッセンジャーアプリだけで済ませがちだけど。
たまにはこうやって、声を残しておくのも悪くないかもな……と思った日でした。