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滝巡り〜とどろく滝の瀬音

新潟県の魚沼地方には、へぎ蕎麦と言う独特のお蕎麦があります。つなぎに布海苔を使っており、信州の更科蕎麦とは大分違う食感です。そんなへぎ蕎麦を津南の方に食べに行った折、スマホのマップで近くにあると示された見玉不動尊に立ち寄ってきました。そこへ行くのは初めてのことでした。

正式には、天台宗の正宝院というお寺ですが、平家の落人伝説が残っている所です。日本の各地に、弘法大師や源氏や平氏の縁(ゆかり)を伝える箇所はたくさんあり、その真偽の全てを確かめることはできない、最も、それを求める心を慮れば確かめる必要もないように思われますが、このお不動様の由来については、事実としてそういうことがあっただろうなと素直に納得できるような気がしました。

さて、この場所に行くと驚くのが、山門、参道からお堂へ向かう、そのすぐ側を飛沫をあげて流れ落ちる滝の有り様です。

七段の滝

大事な不動明王像が鎮座するのにふさわしい場所として、この場所を選んだ人々の心にはどういう思いがあったのでしょう? この場所こそがそれだと、迷いもなく思えたのではなかったのでしょうか。そんな風に考えたくなるものが、この土地にあるのでした。

古いものは何度も火事にあったり、建物は建て替えられたりしています。滝も、流れを整えられたのかも知れませんけれども、その清冽さと勢いは昔も同じだったことでしょう。「見玉」という名称ですが、「御霊」ではなかったのでしょうか。御霊という言葉に込められているのは、鎮魂という意味です。

今は、眼病にご利益があると言われ、遠くからも参拝客が訪れるそうです。地元の方たちに大事にされているのが伺われる大変気持ちの良い場所で、次回はお水を汲みに行ってみたいと思います。

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