ボイスコさんと同人音声作品ときどき依頼な主観語り


冴えないオタク視点で見る主観的解説マガジン。

どうもツキノベです。冴えないオタクです。

第二回目でようやく自分のジャンルのことについて話します。


まず、私についての紹介から。

ツキノベです。おぼろまどかというサークルの主催です。

声を使って演じたり、シナリオを書いて、定期的にイベントに出るということを趣味でやっています。

つまり私は同人ボイスドラマというジャンルで

イベント頒布を中心にサークル活動をしている人です。

ですので違う形式のものについてはよく分かっていないところもあります。

あくまで私の主観的なお話ですので

全てが全てこの通りと言うわけではありません。

知らない人に分かりやすくをモットーにざっくりざっくり話していきます。

(違うこんなんじゃない! って人は私もそっちの方が読みたいのではやく自分で言語化するんだ!)


【今回これを読むにあたって想定しているベストなユーザー層】

・オンラインで自作品を製作していてボイスを付けたい。でも声活動者さんのことはよく分からない。

・サーチリンクも知らないし、声活動者さんのサイト自体もフォーマットがあるわけじゃないから

 サンプルボイスを探すこと自体が疲れる。依頼したいけど探し方がよく分からない。


ということで声活動者さんよく分からないけど、

製作はしたいよ的な方に対する注釈が多めです。


まずは同人音声の特徴的な役割のワードを三つご紹介します。

説明は以下の通り。


【ボイスコ】

同人音声作品に声を当てる人です。

ネット声優・同人声優という呼ばれ方もしますが

「声優」って紹介されると場を荒らしてしまうかもしれない! ということから生まれた(らしい)造語。

「ボイスコ(ボイスコーポレーター)」を使う人も居ます。


【企画者】

音声作品の企画を立てる人。

サークルを持っている人が多い。

活動は複数名だったり、個人だったりする。

シナリオ・編集・イラストが公開の際には必要なことが多く

サイト作成・動画作成などを行うサークルもある。


【宅録】

自宅録音の略。

スタジオで収録せず、自宅で自前の機材を使用して個別に録音をします。

自前で良い機材を用意して、良い録音環境で収録している方の音質はとても良い場合が多い。

(個人で出せる金額の範囲で十分収録環境を整えられるというのが時代の進歩だなと常々思います。)

メリット:イメージ中心にキャスト選択ができる。

デメリット:ノイズデータなどが一定でないのでレベル調整を行う場合は個々に調整が必要。


ボイスドラマ制作で行われる大まかな手順は以下の通り。


【企画者】企画立案:シナリオを完成させたり、イラストを発注したりします

【企画者】キャスト募集/依頼:サイトを作って募集をしたり、依頼メールを送ります

【ボイスコ】音声納品:指定された形式で音声を納品します

【企画者】音声編集:音声を組み合わせて編集します

【企画者】リリース:サイトを作って作品を発表をしたり、イベントで頒布します。DLsiteや投稿サイトを利用することもあります。


ね。カンタンでしょ。

同人音声作品ではたくさんの作品がリリースされています。

実際に作品を聞いてみたいよという方は探して聞いてみることをおすすめします。


製作の構造的には簡単に書いたのもあってシンプルです。

簡単そうに見えると思います。

実際スキルがあれば簡単って言う人も居ると思うので簡単なのかもしれません。


ですが役割の比率を見たら分かるとおり、企画者の負担が大きいです。

なので複数名でやる場合は統率が取れないと企画自体が倒れてなくなったりします。

企画を一人で行う場合でも、企画者が突如消息を絶つ場合もあります。

キャストが一人でも消息を絶たれると話として成り立たないのでボイスコさんが一人でも欠けると企画は最悪倒れます。


どの役割も後任を探してリカバリーできる場合はありますが

企画の場合は詳細データを握った人が消えると企画は終了となることがほとんどです。


そう企画倒れが多いんですよ。


募集や依頼を受ける時、ボイスコさんが警戒するのが「企画倒れ」

同時に企画者さんがボイスコさんを企画に採用する時、警戒するのが「音信不通」です。


全キャスト応募から決めます、というサークルもあれば

信頼関係を築いたボイスコさんを重点的に起用するサークルさんがあるのもそのためです。


【声の依頼をしたいんだけどどんなボイスコさんがおすすめなの?】

たぶんこれを読んでいる人が知りたかった主題がコレだと思います。

今回は自宅録音だけで作品を作る活動している私の主観でお答えしますね。

・出演経歴を載せる場所があって載せている人(サイトなら◎、他でも○、プラットフォームが見当たらない場合はとても不安になります)

・サンプルボイスが古過ぎない人(自宅録音での音質と音声が見たいので生活環境が変わっているとサンプル自体が無意味)

・メールフォームもしくはメールアドレスの記載がある人(依頼メールが送れないので依頼ができない事態に)

・ツイッターなどSNSが何ヶ月も放置状態にない人(現在活動しているのか自体が不安になる。ブログ放置でもメインSNS稼働してたら◎)

あとはキャラクターに合う声の方を選べばいいと思います。

お人柄などが気になる方は依頼したいボイスコさんのメインで稼働しているSNSを覗きまくればいいと思います。

他に対策はないかもしれません。

性善説を信じて製作するしかないように思います。ある程度は運です。


【どういう頼み方をすればボイスコさんへの負担が少ないの?】

・納期:65分のボイスドラマならば2週間から一ヶ月ほどをうちは目安にしています

3日で300ワードのセリフを切り出して無償で納品してください、みたいな無茶振りでなければ

あまり負担だと感じるキャストさんは少ないと思います。

1週間ほどでサンプルを提出し、役の声質の確認を【企画者】にしてから

2週間ほどの納期で本編の音声を提出してもらう方式を当サークルでは採用しています。

・切り出し:各自収録方法による

私は音声をまとめて収録するタイプなので個人的には音声の切り出しがない方が嬉しいなって思います。

でも収録方法は人それぞれなのでどれも人それぞれとしか言えないです。

・ディレクション

ただひとつ言えるのは「後出し」は止めた方が良いという一般論だけです。

分かりやすく悪い例をひとつ挙げてみましょう。


【企画者】始めまして! ○○役をあなたに依頼したいです!

【ボイスコ】ありがとうございます! がんばります! ト書きや設定などないようですが何か指定はありますか?

【企画者】好きにやってもらっていいですか?

【ボイスコ】分かりました! 期日内に納品しますね。

 ~ 納品後 ~

【企画者】音声聞きました。ココは走ってやって来てるシーンなので走ってきた感じでリテイクお願いします。

【ボイスコ】わかりました! 近日中に納品しますね。

 ~ リテイク後 ~

【企画者】このキャラのことを実は○○は好きなので照れた感じだしてください。リテイクで。納期まで時間ないので早めに宜しくお願いします。

【ボイスコ】(え、どこにもそんなこと書いてないよ……)

【企画者】ついでにこのシーンももうちょっと高い感じのトーンでもう1テイクほしいです。

【ボイスコ】……?!(これ以上トーン上げたら別人じゃないかな?!)


みたいなことを十回も二十回も繰り返すともめたりします。

止めたほうがいいです。

こだわり出したい人は伝えるべきことは伝えてから収録をお願いした方が良いです。

伝え忘れた場合はこっちが悪いのです。

ボイスコさんに指示を忘れていたこと謝ってリテイクをしてもらえるかお伺いしましょう。


たまに勘違いされている方がいますが、

依頼してるから企画者がえらいとかそんなのはないです。

そんなこといってる人がいたら胡散臭いなと私は感じます。

精神論になりますが、誰がえらいとかないです。順位もありません。

作品に協力してくださった方全員がえらいのです。

あなたもスタッフさんもキャストさんも全員えらいのです。

自分を卑下しない、そして相手に感謝する。

その方が楽しい作品作れる気がしますし、精神衛生上幸せなので

私は「依頼者がえらい」説は全否定しておきます。


なんでこんな話をするかって。


楽しく、楽しい作品作りたいですよね!!!  大多数の方!!!

依頼してる人がえらい! みたいなね。

そういう不思議なことを堂々と言う方が少しでもいると少しは衰退するんですよ!!

ジャンル自体が!!!

この記事呼んだ方はそんな方いないと思うのですが

パソコンでつながった窓枠の外には当たり前ですが生身の人間がいます。

人とのご縁、大事にしていってくださいね。


マウンティングは受けると誰でもつらいですから……!!!

思いやりは持ってください。……お願いだから殺さないで。


【ついでに依頼文の書き方教えて!】

依頼文については特に何も書きません。

メールフォームにテンプレート用意してくださっているボイスコさんが多いので

実際に自分で書き起こして、自分なりの言葉でお伝えした方がいいと思います。

続・精神論で申し訳ないのですけれど


依頼文すらも他人の言葉をコピペして済ませたいような考えの人はね。


まず人とのコミュニケーション見直したほうがいいと思うの!!


声を付けたいゲーム製作者さんやMMD製作者さんが

最近増えていると聞いて、好き放題に語りました。

ボイスドラマも新規サークル増えてきたらしいのでわくわくしています。


もっと色々なジャンルが協力し合って発展したり、

新しいジャンルになったりしたら楽しいですね!


下記からはキャストの探し方について、音質にこだわったverのせっっこい裏技です。

せっっこい上に、ジャンル的にちょっと荒れてもおかしくない内容なので

有料記事にしました。読みたい人だけ買ってください。殺さないで。

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