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桜の花、舞い上がる道を



"桜が 町 彩る
 季節になると いつも
 わざと背を向けて生きてた あの頃

 やってられない
 そんな そんな気分だった
 遠くの あの光る星に願いを"


 エレファントカシマシ
 [桜の花、舞い上がる道を]




若い頃は
この歌のように春が訪れても
桜に背を向けて生きていた。

ケッ。何が花見だよ。くだらねえ。

そんな捻くれた奴だった。


かつて宮本は

"花見なんぞのどこが良い
 笑い顔さえ引きつった"

と歌った。時は流れ数年後。

"桜の花、舞い上がる道を
 おまえと歩いて行く"

と歌う。

人間は生きたままでも
生まれ変われる事を知った。

いつかの捻ねくれ者は
有給を使って桜を見に行く。
そんな大人になった。




他にも色んな花。




昔なつかしいポスト。



釣り人も発見。



チューリップ畑。




新宿や渋谷と違い
ホームレスにも優しい
足立区のベンチ。



そのベンチに寝転がると

中2の時。
授業をサボり
荒川土手で見上げた空と

20才の時。
会社をサボり
同じく土手で缶ビール片手に
見上げた空と

同じ色の空が
そこに在った。



久しぶりに日光を浴びて
暑くなったので休憩。

SNSを有効活用してる
"あっち側の人"みたいな
嫌なアングルで撮影。

背筋がゾクゾクするぜ。



毎年思うのだけど
アスファルトに無数に散った
あの桜の花弁はどこに行くのだろう。

だいたい5月の連休明けくらいには
綺麗サッパリ消えている。

そんな事を思いながら
アスファルトに座り
ソフトクリームを食べて帰宅した。





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