ガストロンジャー
フェスで歌詞が完成してない
[歴史]をブチかました時は驚いたが
核爆弾みたいな
[ガストロンジャー]を放った時も驚いた。
レッチリを彷彿させるリフに
ポエトリーリーディングとも
とれる歌詞を宮本が延々まくし立てる曲。
特に2012年の
ROCK IN JAPAN FESTIVALでの
[ガストロンジャー]は凄かった。
CDとは異なる
打ち込み無しの完全な生演奏。
それまでにも
LIVEで披露された事はあったが
発表当時は打ち込みも駆使して演奏されていた。
宮本の指示ひとつで
演奏を制御できる
エレカシにしか出せない
熟練のグルーヴ。
目玉をひん剥き
客を煽り。
それでも
[気にすんな。何にも]
と言葉で肩を組み
突然。成ちゃんから
ベースを奪い取り
激渋ソロをキメる。
そして
[行こうぜ。勝手によ]
[だから胸を張ってさ]
と寄り添い。
最後に
[ドーーンと行けぇぇぇーー!!]
と全ての
観客の背中を押す。
群衆の
それぞれの悩みや不安が
一瞬で吹き飛んだような
真夏の空も美しかった。
ちょっと落ち込んだ時。
仕事で上手くいかなかった時。
嫌いな取引先へ向かう時。
いつも救ってくれたのが
エレカシの音楽だった。
恐らく宮本以外のシンガーが
"胸を張って出かけよう"
"さあ頑張ろうぜ"
と歌っても
ここまで響かないだろう。
宮本が
あの声で。
あの表情で。
全身全霊で歌うから響くのだ。
この動画には
その"瞬間"が収録されている。
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