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『花吹雪のような君の涙は』40:プロット100本できるかな。

 タロットカード6枚引いて小説のプロット100本作る創作訓練やってみた記録です。



◆引いたカード◆
1主人公の現在:女教皇(逆)残酷、身勝手
2主人公の近い未来:太陽(正)輝く未来、満足
3主人公の過去:世界(逆)未完成、中途半端
4援助者:隠者(正)探索、思慮深さ
5敵対者:月(逆)不安の解消、明瞭、混沌の終り
6結末:死神(正)停止、損失


『花吹雪のような君の涙は』40/100

 幼年学部の頃から可愛いと評判だった(世界・逆)ウサミは、下級学部に進んでからは小悪魔じみてきた魅力を使ってやりたい放題だ。夢中になり下僕と化した上級生を使って気に入らない学友にケガをさせるなど日常茶飯事(女教皇・逆)、それでもウサミの信奉者は増える一方。
 毎年恒例の、兄弟校との交流大会で、ウサミは自分より魅力的な生徒マフミを見つける。直接手は出せないと考え、マフミの思い人がこの学校にいるとの噂から、そいつを目の前で痛めつけようと考える(月・逆)。しかし、どうしても見つからず、焦ったウサミは本人に直接問いただした。
「どうしても見つからないのはどうしてか、考えれば分かるはずだよ」
 寂しく微笑むマフミ(隠者・正)。考えても分からないウサミは、とうとう信奉者たちにマフミ本人を辱めさせる。
 マフミの思い人とはウサミ本人のことだった。幼年学部のとき兄弟校に転部したのだったが、名字も雰囲気も変わっていたので気付かなかった。ウサミは何故マフミを見ると胸がざわつくのかを悟り、失った恋の前で立ち尽くす(死神・正)。


 好きな喫茶店と同じ名前ですけど一切関係がありまへん。良い名前なので、つい。

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