00032
悲しい報せが届いた今日は
空ばかり見上げていた
34歳だった私に
「あなた、いい女ね」と放った
最初の言葉に
あの時
どんなに救われただろう
悲しい別れの先に
どこまでも優しかった海がきらきらしていて
私には確かな希望の光が見えた
それから まもなく
私は光の中にいた
悲しい別れの予感の先に
どこまでも美しい空にくらくらして
私には確かな希望の光が見える
それから まもなく
私は光の中にいるだろう
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