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響く足音

振り返れば

僕の足跡


もうどれくらい

ここから抜け出せずにいるんだろう


裸の足は

たいして汚れてはいないから

僕は

途方に暮れてしまう


湿った空気

静寂の暗闇



長いのは道のりではなくて

ここにいる時間



ー トンネル ー


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