見出し画像

バレエダンサーの欠食の対処法

こんにちは!tsukikoです!
管理栄養士として、
ダイエットサポートや栄養指導の仕事をしています。


バレエダンサーの皆さんは、レッスンや舞台、コンクールなどのために、
食事時間がうまく摂れなかった経験はありませんか?

夜遅くまで起きていて朝食が食べられなかったり、
忙しくてお昼ご飯を食べ損ねてしまったりすることもあると思います。

バレエを美しく踊るためには、
・エネルギー源
・身体づくりのための栄養素
・食べたものをエネルギーや体に作り替えるためのビタミン・ミネラル

などの栄養補給が必要です。

特に成長期のジュニアの皆さんは
バレエのための栄養素+普段の生活のための栄養素
に加えて、
成長に必要な栄養素
を食事から摂らなければなりません。

一食に食べられる食事量には限度もありますし、
まとめて摂ることで胃腸にも負担がかかり
消化吸収能力が落ちてしまいます。

特に
吸収できる量に限りがあり
まとめて摂っても
余分なものは排泄されてしまうような
たんぱく質などの栄養素は
欠食があると摂り切れず不足
してしまいます。

また、
食べない時間が長くなると
身体が飢餓状態にあると認識してしまうため、
代謝が落ちるとともに、
血糖値が爆発的に上がりやすくなることから
太りやすくなってしまう
というリスクも高まります。

その他、欠食は、
・交感神経優位となり、興奮状態となりやすい
(イライラしてストレスが溜まりやすくなる)
・必要な栄養素が不足してしまう。
・疲れやすくなる

といった悪影響も指摘されています。

では、それぞれの食事を抜くとどうなるかについてもみてみましょう。

○朝食を抜くと・・・
・体温が上がらず活動しづらい
・身体がリズムをつかめず、昼近くまでパワーが発揮できない
・頭が起きず、集中力が続かない
・半日以上栄養補給ができていないため、太りやすくなる
・学力低下、生活習慣病の引き金になるなどのエビデンスも

○昼食を抜くと・・・
・栄養補給がされず、午後からの活動に支障が出る
・夕食を食べ過ぎてしまう→朝食が食べられなくなる、太りやすくなる
太りやすくなる理由:
・体内での脂肪の合成を促すたんぱく質の働きは日中が最も低く、
以降活発になる
・夜間は副交感神経が優位となり、胃腸の吸収力が高まる

○夕食を抜くと・・・
・活動後の栄養補給がされず、筋肉が落ちてしまう
・睡眠中に分泌が増える成長ホルモンの働きに応えられるような栄養素が足りず、
 身長が伸びない、身体が成熟されにくい。
・睡眠が浅くなり、思考が鈍る、朝が起きられなくなる

食欲がないのに無理やり食べる事はありませんが、
一日3食を基本として、足りない栄養素を捕食で補うという考えに基づいて
欠食をできるだけなくすようにすると、
バレエを美しく踊るために必要な栄養素を摂り切れない、
といったリスクを減らす事ができます

最後に、欠食をできるだけなくすための対策について触れておきましょう。

○食べる時間がない
 前後の休憩時間などに手軽に食べられるもの(おにぎり、パン、ヨーグルト、フルーツ、牛乳、豆乳、スープなど)を準備する
 分食をして、一日に必要な量を数回に分けて食べるようにする
 
○お腹がすかない
 食事内容を見直す
 食事タイミングをずらす
 口当たりの良いものや食べやすいものを選ぶ
 分食をして、一日に必要な量を数回に分けて食べるようにする
 生活リズムを見直す

○調理ができない
 テイクアウトやコンビニ、冷凍食品などを上手に利用する
 作り置き惣菜を時間がある時に作っておく

生活習慣や食事バランスを見直したり、
捕食・分食を活用することで
欠食をなくし、必要な栄養素をしっかりと補給しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?