ゲーム内のパンセクというキャラクター設定について

アスタリオン関連の動画を少し見ていたら、
「ゲームではパンセクシャルという設定がしばしばただの都合の良い設定として扱われている(がこのゲームではそうではないので良かった)」
という言及があってなるほどと思った。

これはただの日記なので解説する必要はないと思うのだけど一応ものすごく大雑把に説明しておくと、パンセクとは性別など関係なく人を好きになれるひとのことです。
なぜゲーム内のキャラクターにパンセクが多いかというと、主人公の性別を男・女・ノンバイナリーなど、どの設定にしても関係なく皆恋愛関係に至れるからです。

キャラクターをパンセクにする理由は
「プレイヤーのジェンダーによってゲーム内の楽しみを制限させたくない」
という制作者目線の都合が主だった理由だし、それは間違っていないと思う。
ゲームはプレイヤー主体の表現が多いし、特にBG3のように自由度を謳うゲームなら尚更。
とは言えFalloutでもほとんどパンセクではあるけど男としか恋愛できないキャラクターがいたなとかサイバーパンクは完全に性別で制限が掛けられてたなーとか……その辺のこだわりは作る側が何を意図するかによって変わってくるんだろうな。ちなみに私はジュディちゃんと恋人になりました。

メタ的な視点は置いておいて、私はキャラクターを作る側の人間なので「消費者がそれを求めるからパンセクにしたんだよ」というような態度でいるのはよろしくない。
キャラクターを一つの人格として尊重するべきだと思っているしその世界に対して責任を持つべきだと思っていて、それは他人が作ったキャラクターに対しても同じなのでいつも激重感情を持ちながらゲームをプレイしている。
彼らが言いたいことは、要は
「それを便利な道具化するのではなくて、ちゃんと尊重した上で説得力や立体感を持たせて表現するべき」
だということだと思うので、心の中にちゃんと置いておきたいと思った。

とはいえ一方で、私がいまここに理由なく存在しているように、どの人のセクシャリティにも「そうであるべき」理由なんてなく「そうである」から「そう」なので、そこも大事にしておきたい。
漫画を仕事で描き始めたばかりの頃は特に、百合を描きたいと言った時に「百合である”理由“」が必要、というようなことをよく言われた。
でも私には別に同性を好きなキャラクターが出てくるのに特別な理由は必要ないと思っているしそれは今でも間違っているとも思ってない。
そこのセクシャリティがなぜ・どうやって作品内に存在するかというのは「〜べき」と離れたところにあって欲しいとは思いつつも、今まで光が当たってこなかったからこそ「丁寧に扱ってほしい」と願う気持ちもわかるので常にバランスを考えていきたい。

私はパンセクじゃなくて多分バイ(パンであるという確信がないが故の「多分」なので今後変わる可能性はある)なので今のとこ当事者ではないけれどちょっと近しい感じの人間による日記でした。


(ちなみにそのコメントの後に「アスタリオンは潜在的にゲイである」という論争を目撃してしまい、やめてーパンセクシャルというアイデンティティを既に持ってるのに“っぽい”言動・行為からその人のセクシャリティーを決めつける最悪行為やめてーーとなりました……
彼関連の動画はいつもコメント欄で喧嘩が勃発している……笑)





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