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私のミニチュアの塗装方法について②

今回は私のペイントの流れについて書きます。ペイント指南ではないので、テクニックを学びたい方は籾山庸爾さんのミニチュアペイント大全を読みましょう。日本語で書かれたミニチュアペイント全般のハウツーとしては現状では唯一ですし、初心者からベテランまで何かしら必ず得るところがあるはずです(できれば「カウンシル」のほうがオススメです。情報量がかなり増えます)。

本題です。ペイントには兵士などのミニチュアを手早く大量にペイントする量産塗りや、コンテスト用など時間をかけて丁寧に塗るコンテスト塗り(?)などがありますが、今回は私が普段メインで行っている「そこそこ綺麗に見える出来栄えの物を短時間で塗る」流れを書きます。

あくまで私はこんなやり方でペイントしてるよって紹介なので、決してオススメのやり方ではない(特に下地処理そこそことか)のでご注意を。


組み立て・下地処理**

はっきり言って一番嫌いな作業です。酸化していないかぎり水洗いやブラッシングはしません。後でボロッと取れるのは嫌なので軸打ちはしっかりやりますが、パーティングラインは無視する事も多いです。上のホブゴブリンの兜と肩当てにパーティングライン発見! 兜は目立つから我慢してヤスリ掛けするけど、肩当ては目立たないからいいかな・・・


アンダーコート

基本はダブルアンダーコート。GWのケイオスブラックとファレホの白でスプレー。ディティールが分かりやすくなります。厚ぼったくならないように吹きすぎ注意!

アンダーコートの乾燥待ちには時間がかかるのでここで一旦作業終了。次の日の夜に作業開始という事でその間に名前でも考えてあげましょう。ここからはMidlam miniaturesのHalfling Mother with Babyの写真を使います。このお母さんには「オリビア」と名付けます。たとえ早塗りだとしても愛着が沸いて手が早く進みます。

ベースデコレート(第一段階)

このミニチュアは白下地にしたかったのでダブルアンダーコートはしてません。

一般的にはこの時点でベースデコレートしませんが、私はここでベースデコレートをすることで「なんかかなり仕上がってきた感」が出るのでここで行います。グラス等を使うとペイント中に抜けてペイント中のフィギュアに着くので注意。

ベース色のペイント

まずは何も考えなくて良いところから塗っていきます。一番時間かかるのは配色を考えるところだと思うんですよね。考えずに塗れるところをどんどん塗ることで時間が短縮され、その間にアイデアが浮かびます。まずは肌色(上の写真)、このミニチュアには無いですが靴、ベルト、バックなどの革、剣やチャインメイルなどの金属、杖などの木ももあまり悩むところでは無いのでどんどん無心で色を付けていきます。塗料はシタデルカラーを使うことが多いです。

そうこうしているうちに配色が決定。服はハーフリングらしい緑、エプロンはお母さんらしく白、髪はブロンドにします。きめたらどんどん手を動かして塗り分け。はみ出したら後で修正。

さらに時間短縮のために他のミニチュアも同じ色を使うところは塗っていきます。他のミニチュアも同時進行することで飽きが来なくなります。写真では肌色の下地はみんな同じに。金髪はエルフボウマンも一緒にペイント。

レイヤリング

色が一通りついたことで完成に近づいた気分になりノッてきました。ここからは部位ごとに仕上げます。塗料はコートデアームズがメイン。下地に使ったシタデルカラーと混色することも多いです。

ここからはデスクルーペを使って丁寧に塗っていきます。明るさも必要なので前回紹介したようなLED付きは本当にオススメ。でも人によってハズキルーペが合う人、ヘッドルーペが合う人もいるようですね。人それぞれ。

まずは顔。通常はW&Nのミニチュア3番で黒で塗りつぶしたあとに白目を書き最後に0番で黒目を入れます。でも今回はPIGMAの003の水性ペンで黒目を入れました。コントロールがしやすいので目を書くのが苦手な人にオススメ。

髪、エプロン、服と、仕上げていきます。手早くでもポイントは押さえます。「色と色の境目ははっきりと。ハミ出しが無いように」「線は真っすぐに綺麗に」「シェイドでシミができないように」など。私の歳になるとルーペ無しではハミ出さずに綺麗に塗れません。

コート・デ・アームズでペイントする事により、メディウムを使ったブレンディングをせずとも綺麗に境目の目立たないレイヤリングができます。最後に頭飾り、ベルト紐を塗って完成。

仕上げ

ベースデコレート2段階目としてターフ、グラスなどを使って仕上げます。今回はターフとミニネイチャーの花、DAISOのドライフラワーを使ってます。

私はトップコートはあまりしませんが、おそらくしたほうが良いでしょう。

アンダーコート後から約2時間半+ベースデコレート乾燥後のタッチアップといったところです。


終わりに

私の目標は大きなガラス展示ケースに自分の塗ったミニチュアを全部並べる事なので、これからもこの方法でガンガンペイントしていきます。(それでも膨大なコレクションが全部ペイントされる日は来ないでしょうが・・・)

最初にオススメなわけでは無いと書きましたが、多少なりとも参考になれば幸いです。

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