【ライナーノーツ】また同じ日が来るまで
今回はこちらの楽曲についてのセルフライナーノートです。
まだ聴いていない方は、記事を読む前に是非一度
聴いてみてください。
忙しない日々を過ごしていると、ある時ふっと昔の自分に癒しを求めたくなる。
昔、僕がボロボロになるまで読んだ所謂「不朽の名作」を開くと、
そこにはあの頃から何も変わっていない文字の羅列があった。
かつて溺れるほど愛したそれは、僕のことをずっと待ってくれていた、そんな気がした。
僕は安心したと同時に、少し怖かった。
今どれだけ夢中になって、愛しているものがあっても
時間が経てば結局、思い出しすらしない存在になってしまうんじゃあないか。
僕はこれから変わっていってしまうんだ、と。
しかし、本を読み進めるうちに、あることに気が付いた。
この物語が、昔よりもっと鮮明で、魅力的なものに見えたのだ。
変わってしまった僕でさえも優しく包みこむ燈のような温もりを感じたのだ。
そのとき、心の中で永遠に光り続けるこの本は
僕にとっても「不朽」だったんだなと、
そしてその想いを綴って残したいと、思った。
貴方にとってこの歌が、例えほんの一瞬夜空を彩る流星のようなものであったとしても、
その心に流れた一筋の光が貴方にとっての「銀河鉄道」であることを僕は願っている。
素敵なイラストは、ばなこ武丸様の作品をお借りしています。
ありがとうございます。
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